形の人、色の人
覚え書き。
美術の世界には、形の人と色彩の人がいて、
分かりやすい例だと前者がセザンヌで後者がルノワールである。
ピカソとマチス ドガとロートレック 安井曽太郎と梅原龍三郎。
彫刻の人と絵画の人というのもいる。
モディリアーニは画家だが、本質は彫刻の人だと思われるし、ジャコメッティはその逆。
ミケランジェロは絵も彫刻もよくしたが、圧倒的彫刻の人。
一方ダ・ヴィンチは万能の天才だが彫刻の香りは一切しない。
彫刻家の中の彫刻家、ロダン。
しかしお互い強く影響しあったといわれる、弟子のカミーユクローデルは非常に絵画的にみえる。
軽みの人と重厚の人というのもあるだろう。
ボッティチェッリ、軽い。
グリューネヴァルト、軽い。
ボッシュ、軽い。
クールベ、重い。
ルオー、物理的に重そうだが、絵はそこまで重くない。
以上、異論は認める。
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