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とりとめなく健康

春先だか市から健康診断の案内が来ていたのを、ようやく受けに行く。
しょっちゅう医者にはかかっているのだから、とっとと済ませばいいのだが、ついつい忘れてしまう。まぁ年内に行ったのでよしとしよう。

「今日は担当の先生がいないので、胃がんの検診はできないのですが、別日にしますか?」とかかりつけ医が言う。
胃がんの検診、つまり胃カメラを使える医者がいないのだな。

胃カメラは今まで3〜4回やっているが、どうも相性が悪い。
毎回誇張ではなくて、涙が出るほどの吐き気で酷い目にあうし、「ゲップを我慢してください」と言われて、うまくいったためしがない。
医者の技量だという説もあるけれど、本当にそうだろうか? 少なくともわたしは「上手」な人に当たったことがない。

「どうしますか、別の日に改めて予約もできますが」
「あっ今年は胃がん検診は結構です」
わざわざ日を改めてまで辛い思いをする気は毛頭ないのだ。

ここは、親類縁者にただの1人もがん患者を出していない、我が一族の血脈を信じてパスすることとした。(糖尿系の病人は山ほど輩出しているのだけれどね)

                      

そういえば、毎回問診票に、20歳の頃から比べて10キロ以上太っているか否か、という質問がある。

わたしのハタチの体重は55キロである。あの頃はどこからどう見ても痩せていた、というかガリガリであった。
その後30歳までに、なんとか人並みの体重になったわけだが、この段階ですでに10キロ以上太っているわけだ。

なのでこの質問を受けるようになって以来、答えはずっとYESだった。

それが今日久々に体重計に乗ったならば、63キロだというではないか。
何もしていないのに、知らないうちに随分と軽くなっている。
惰性でつけていたチェックマークを、慌てて訂正したわけだけれど、果たしてただ痩せるということが健康になるということなのか、いささか確信が持てない。

最近の自分は痩せているというより、若干萎んでいるように思う。
歳を取ったら、少し丸いくらいの見た目が健康そうに感じるのだが、素人考えなのだろうか?

                      

さて、検診を終えて家に戻り、朝食を抜いていたので、帰宅途中で買った、コロッケパンと焼きそばパンを頬張った。
しかし全部炭水化物で体によろしくないなと、すっかり食べ終わってから思った。

自分は健康になりたいのか、ただストレスなく過ごしたいだけなのか、まぁ痛かったり辛かったりしないで、もう少し生きていたいのだが、贅沢な望みか。


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