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悪女について

※所々にネタバレあります。



有吉佐和子の原作が好きだ。

2012年に沢尻エリカでもドラマ化されている。
(他の方の実写化もあるらしい)

結論から言うとエリカ版よりみな美版の方が好きだった。
エリカ様よりみな美様の方が好きなのもあるかも。
エリカ様→本当はこんな事したくないんだけど仕方ないの。本意じゃないのよ。感を感じてしまったんだよなー。

みな美様→本意じゃないけど致し方なし。やれるとこまでやります。感を感じられた。

みな美様のあざとくて何が悪いの?のとか美容を語る感じの吹っ切れさを感じているからかもしれないけど。

主演はみな美様だが、なぜ死んだのか?を解き明かそうとするドラマなので脇を固める配役も良かった。
林家正藏さんの振り回され弁護士役とか、細田善彦さんの頼りなーい感じ、戸田恵子さんのスレたかーちゃん役と橋爪功さんの謎の男役はさすがの貫禄。
やっぱりこういうお二方が出ると場面が引き締まった。
(橋爪さんは謎の男のまま。原作で言えば宝石職人が一番近い?)

あと原作ではものすごく絶世の美女設定ではないので、(原作は富小路公子が死んだ後に関わった一人一人にインタビューしている形式。美人とか綺麗な方の表現はあるが、生まれ持った美貌がある設定ではない。)
みな美様の顔の作りの普通っぽさはありつつも、日々の努力とお化粧の上手さで作られた美人感が原作に近いと感じた。
後は富小路公子に欠かせない要素である声。
頼りなげな色っぽい声。
エリカ様はどちらかというと低めな声なのでみな美様のキャンディボイスが公子感があって良かった。

3.11を絡ませて来たり、オリジナルキャラの背景が入っていたりするが割ときれいにまとまったと思う。

前後編あっという間だった。
この実写化は二時間じゃ足りないし10回ドラマだとダレそうだし難しい。
昭和、平成、令和とドラマされて、ものすごく魅力的な原作ではあるのですが。

原作が本当に面白いので気になった方は読んでほしい。


#テレビドラマ感想文

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