ダボスでミレイ大統領は訴えた。~自由主義こそが世界を豊かにする~
掃き溜めのような2024ダボス会議に、一輪の美しい花が咲いた。
アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は、あのダボス会議で世界は社会主義に侵食されていると訴えた。そればかりではなく、彼は、社会主義を完膚なきまでの論破し、自由主義・資本主義こそが世界を豊かにする理由を経済学者らしい明確な理由を、分かりやすく彼の言葉で説明してくれた。
『彼は間違いなくハイエクを読んでいる!』
それが、彼の演説を聞いて私が最初に感じた事だったが、演説の後半を聞いた時、それは正しかった事も明白になった。私のXでのポストで、既に一部を抜粋して紹介したが、彼の30分に及ぶ演説を全訳した。
日本の政治家は、なぜ、このような演説ができない?
いや、できる人はいるはずなのだ。
しかし、国民が理解できないと思っている。
政治家は日本人が、どれほど優秀か分かっていない。
下記に、全訳を記すとともに、ところどころに私のコメントを入れた。
全訳は、主張が変わらない範囲で、分かりやすく意訳する事を重視した。
Special address by Javier Milei, President of Argentina
【全訳】
こんにちは。ありがとうございます。
本日は、西側世界が危機に瀕していることをお伝えするために参りました。西側の価値観を守らなければならないはずの人たちが、社会主義、ひいては貧困につながる世界に取り込まれているからです。
残念なことに、ここ数十年、西側世界の主要な指導者たちは、自由を放棄し、集団主義の様々なバージョンを求めてきた。ある者は他人を助けたいという善意に突き動かされ、また、ある者は特権階級に属したいという願望に突き動かされて動いている。
集団主義的な実験は、世界の市民を苦しめている問題の解決策には決してならない。むしろ、その実験こそが根本的な原因なのだ。私たちアルゼンチン人ほど、この2点を証言できる立場にいる者はいないと考えている。
アルゼンチンが1860年に自由主義を取り入れてから35年後には、アルゼンチンは世界をリードする大国になった。しかし、この100年の間に集団主義を受け入れてしまい、アルゼンチンは国民が組織的に貧困化するのを目の当たりにし、世界140位の貧しい国にまで落ち込んだ。
しかし、その議論をする前に、まず、自由企業・資本主義が世界の貧困をなくすために唯一可能なシステムであるだけでなく、貧困をなくすために唯一道徳的に望ましいシステムであることを示すデータを見ることが重要であろう。
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