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47歳、はじめての転職_050_辞める日、最後の挨拶メール

大学新卒から入社した会社に25年勤続して47歳にして初めて転職をしました。私みたいに、年齢がいってから初めて転職する人の為に参考になれば幸いです。

私が勤めていた会社は社員数が約400名、全国に営業支店が9拠点くらいあるような組織でした。辞めた時は出向先の部署に所属。よって、挨拶をしてまわるという感じでもなく、最終日も淡々と過ぎていきました。直接の上司も淡々。午後から退職するに際しての挨拶メール文を作成していました。全社員に一斉送信される方も多かったのですが、私はごく限られた方に絞ってメール送信しました。というのは、会社の業績も良くなくて、入社する人は少なく退職者がポツポツ出てくるという雰囲気で、前の年にはリストラもしていました。全社員に一斉送信すると、この会社に夢をもって頑張っている若い方にもメールが送信されてしまうのは、申し訳ない。地方の営業社員で私の事を知らない方もいます、いたずらにモチベーションを下げる事は避けたいと思って、限られた方に送信する事にしました。

「お疲れ様です。〇〇(部署名)の鯉之助です。私事ではございますが、本日31日を最終出勤日として退職をいたします。本来ならば皆様お一人お一人のお席に伺いご挨拶申し上げるべきですが、あまりにも多くの方にお世話になりましたので断念しました。何よりも恵まれた〇〇(会社名)生活を送れた証だと思います。」

と、まだもう少し続くのですが、この様な形で文章を作り送信しました。実際、お席に伺って挨拶も出来たのですが、やはり近くにいる若い方に遠慮したのと、業績が悪くなる中での退職はネガティブな感じが残る為に控えました。今見返すとメール送信が午後7時半ごろ。そっと退社するにはちょうどいい時間帯だったと思います。メール送信を完了して、パソコンをシャットダウンし、デスクに入れて、デスクの鍵を上司に渡して最後の挨拶。上司の上司にも挨拶をして退社。以外にもあっさりしていました。25年勤めてこれが最後か・・・と思ったのも正直ありましたが、親会社に出向していて、そのフロアからの退社ですから当たり前の事。寂しい、嬉しい、悔しい、憤り、喜び、ほとんどの感情は会社内で経験してきました。会社の中で抱えていた責任感のすべてを脱ぎ捨てる事が出来て、ほっとしたのを覚えています。中には「脱ぎ捨てたくない人」もいるのかな、それはそれで羨ましい会社員人生かもな、これがもし定年で迎えていたら、脱ぎ捨てるものが自分自身とほぼ同じだと、この感情以上のものになり「抜け殻」になるかもな・・、それを思うとこのタイミングでリスタートするのも悪くないと考えたものです。


とにかく、しっかり自宅まで帰宅する事。当たり前の事を当たり前にする事。そして、家に着いて、私の会社員1社目は無事に終わりました。多分大層な・・・と思われる人が多くいらっしゃると思いますが、これが転職経験なく、40代後半を迎えた感情のひとつだと思っていただければ幸いです。

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