《現代詩》慟哭
泣き喚いてしまった
悲しみに取り残されて
ぱりん と薄いガラスをとうとう
壊して投げつけ崩れ落ちた
憂鬱な暗い洞窟のような目から
涙が溢れて止まらなくなる
限界を超えた
我慢の吹き溜まり
風に任せて飛ぶのを眺めていた
いつまでたっても
自由になんかなれない
足に纏わりついた
鉛の鎖が放れない
心だけが水面に
ぷかり ぷかり
無様な姿を世に晒す
捜してほしい
本当は
見つけてほしい
真剣に
この世の どこかで
ひとり
泣き喚いているから
私は
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