【体験談】温泉旅行⑤
久しぶりの更新になっちゃってすみません🙇♀️
前回のお話はこちら!
いろいろあったが、旅館への道を進んでいく。時間が経ち少し落ち着いた車内では、彼が満足そうに微笑みながら「ハナは本当に可愛いな」と呟いた。恥ずかしさのあまり顔を赤らめながらも、その言葉に少し心が温かくなった。
すると彼が、「着いたらさ、旅館の部屋でもっといろんなこと試したいな」と言い出した。「まだなにかさせるの?」と呆れたように笑うが、どこか期待している自分にも気づいていた。彼の積極的な性格と、自分の中に芽生えた好奇心が混ざり合い、次第に「どんなことをするんだろう?」という想像が膨らむ。
途中でサービスエリアに立ち寄った。彼は車を停めると「喉乾いたから何か買ってくるよ」と言って車を降りた。ついて行こうとしたが、待つように言われ、窓から外の景色をぼんやりと眺めながら彼の戻りを待っていた。彼が戻ってくるときに手に何かを持っているのが目に入った。彼は飲み物だけでなく、小さな袋も持っていた。
「これ、ハナに似合いそうだと思って」と差し出されたのは、小さな猫の形をしたピンクのキーホルダーだった。それを見て私は嬉しくなって「ありがとう、すごく可愛いね」と受け取った。バッグに入れようとすると、彼は「せっかくだからつけてよ」と言って手に取り、私の耳に近づけた。この猫のアクセサリーは音が鳴る鈴が入っていて、動かすと小さな音でチリンと響く。それが、彼の「ハナに似合う」という言葉の裏に込められた意図を感じさせた。
「何これ、もしかして歩くたびに鳴るやつ?」と聞いてみると、彼は悪戯っぽく笑って「そうだよ、いいでしょ」と言った。私は猫かと呆れたが、彼らしいユーモアを感じて少しだけ笑みをこぼした。
再び車に戻り、旅館へ向けて車を走らせる。道中、先ほどのキーホルダーを手に取りなんとなく「これ、つけるってどうするの?」と聞いてみた。「後でわかるよ」と彼はニヤニヤしながら答える。その言葉に再び恥ずかしくなりつつも、「もう、あんまり変なことしないでよ」と軽く釘を刺した。
旅館が近づくにつれ、2人の会話はだんだん普通の話題に戻り、温泉に入ることや旅館の食事のこと、そして、これからのことを語り合った。恥ずかしい出来事もありつつ、彼と一緒にいる時間はとても楽しかった。
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