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「オクリンクプラス」でノート代用

 月・火曜は学校教育の話。今回は、一人一台端末の活用方法について語ります。
 札幌市では、クロームブックと言うタブレット端末を、全市の児童生徒一人に一台貸与しています。もちろん、タブレット端末だけあっても「ただの箱」ですから色々なアプリの契約をし、授業で活用できる様にしています。
 そんなアプリの1つに、ベネッセさんが配信している「オクリンクプラス」と言うアプリがあります。元々は「オクリンク」と言うアプリだったのですが、機能性を向上させて「オクリンクプラス」となった訳です。2つのアプリで操作の異なる部分があるため、令和6年現在、子供たちと一緒に、使いながらアプリの特徴を私も学んでいるところです。
 この「オクリンクプラス」、様々な活用方法があるのですが、その1つが、「ノートやカードの提出代わりに使える」です。
 例えば、算数で「7+9の計算の方法について考えましょう」と言う問題を行ったとします。公開授業なら、きっと、算数ブロックや算数タイルのイラストの入ったカードを準備し、それに書き込んで発表させたり、提出させたりするのではないでしょうか。普段の授業なら、ノートに書き込ませて提出させる事が多いと思います。
 これ、ノートで提出させると丸付けが大変です。何せ、次の算数の授業までに返却せねばなりません。しかも、厚みがあるので場所を食います。
 カードだと、場所的にも時間的にも余裕が少し出来ます。それでも、返却と持ち帰りのため一定の期間内にチェックする必要がありますし、そもそもカードを作って印刷する手間がかかります。
 「オクリンクプラス」でも算数ブロックのイラストの入ったカードを、予め用意しておく事が出来ます。私の場合、朝の空き時間10分程で作る事が出来ました。そのカードは、アプリ内の保存ボックスに入れておけば自由に使えるので、印刷する手間がいりません。また、子供たちが書き込みしたカードを提出ボックスに提出してもらえば、学級全員でカードを見る事も出来ます。更に、カードを返却して家に持ち帰ってもらう必要がないので、カードの確認は好きな時期の好きな時間に行う事が可能です。
 この他にも、生活の授業で落ち葉拾いをした後、葉っぱアートを作る活動をする事があります。以前は、画用紙に貼らせてラミネートしていましたが、これも「オクリンクプラス」を使えば手軽に出来ます。子供たち各自の机上に葉っぱアートを作らせ、カメラで撮影し、その写真をカードに貼らせて提出ボックスに出させるだけ。作品を沢山作った場合、それぞれの写真を貼ったカードを連結する事が可能で、その連結されたカード全てを提出する事も出来るのです。
 この他、「図工で作った友達の作品を写真に撮らせ、良かった点を書き込んだカードにして提出させる」とか、「グループで作った旋律を演奏し、それをビデオに撮影して提出させる」と言った使い方も出来ます。
 先日、全校研で体育の授業を行いましたが、その時は、子供たち各自にビデオで撮影させ、それをカード化して提出してもらいました。そのカードを自由に見る事が出来る設定にしておけば、何度でも自分の技の見直しが出来ます。
 この様な「オクリンクプラス」の活用、示唆をいただいたのは相互フォローさせていただいている、みんなで公立小学校教員になろう!(みん教)さんの記事です。この記事を読み、「ノートチェックの代わりになる方法は…」と考えていた事が、活用方法に気付くきっかけとなりました。みん教さんには、本当に感謝です!

 「オクリンクプラス」…かなり応用範囲が広いです。今後も、いろいろと試していき、新しい技を見つけたら紹介したいと思います。


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