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二極化する若者
月・火曜は学校教育話。今回は、二極化する若者…に育つ小学生に、どんな教育をするべきなのかを考えます。
記事を書く切っ掛け
初期の頃は色々と記事をアップしてきましたが、最近のnoteでは、「読んだ人がホッと一息ついたり、楽しい気分になったり出来て、ちょっぴり役立つ記事」を目指しています。そこから考えると、この二極化する若者…と言うテーマは少々重たい。もっとも、それには理由があります。
私と相互フォローしてくださっているnoterの琉音愛(るねあ)🌈✨さんの記事で、最近の若い教師に感じる問題点について書いた内容がありました。以下の記事です。
その記事のコメントの中で、琉音愛(るねあ)🌈✨さんとあすなろ小町さんが、教育の現状について問題提起が必要ではないか…と書いていたのです。それらを読んで私が考えたのは、確かに、問題提起も必要だな…って事でした。そして、もし自分が書くなら、単純に若者を責めるのではなく、そう育ててしまっている、我々の有り様を考えて、何か提案していきたい…って事です。
私の座右の銘(?)は「お気楽極楽」。問題提起しつつ、自分なりの解決方法って言うか、解決に向けた自分なりの意見を紹介し、読んでくださった方々が考える切っ掛けになれば…と考えています。
令和7年は、月に1~2回のペースで、そう言う記事もアップしていきたいと考えています。
…って事で、二極化する若者
大リーグの大谷選手や、NBAの八村選手、将棋の藤井七冠に代表される様に、最近の若者は凄い人が増えてきました。前向きで、努力を続けていて、若い頃の私とは大違い…って言うか、比較するのも申し訳ない気持ちになる程の凄さ、素晴らしさです。
また、最近、子供に勧められて、Netflixで配信中のオーディションドキュメンタリー番組『timelesz project -AUDITION-』を視聴しました。新しいメンバーを選ぶ為に、timeleszメンバーが真摯かつ真面目に取り組んでいる様子に、適当おじさんは感激してしまいます。自分は、この半分も真面目にやってないな…と。
しかし、そう言う若者とは反対に、闇バイトから犯罪に手を出してしまう若者も少なくありません。「取り敢えず、今、楽しければイイや」を否定するつもりはありませんが、そればかりだと、いずれドン詰まりになってしまいます。
これ、私が勤務している教育現場でも同じです。真面目で熱心で、二十代の頃の私とはもう全然比較にならない程、実力のある若手が最近は増えてきました。
その一方で、琉音愛(るねあ)🌈✨さんの記事に出てくる様な、妙な自信だけはあるけど、ほとんど努力をしない若手も増えています。教師の仕事をする意欲はあるけど、どう考えても適性が合ってない若手もいます。
若者が二極化している…私は、そう感じます。
自己肯定感+他者意識
この問題は、様々な角度から論じる事が出来ると思います。今回、私は、自己肯定感+他者意識の側面から意見を述べます。
自己肯定感…きちんとした定義はありますが、ここでは「ありのままの自分でOK…と考えられる感覚」としておきます。同様に、他者意識も「自分以外の他者の事を考えられる意識」としましょう。
ここ数年間、私が意識して育てているのが、上記の自己肯定感と他者意識です。
自己肯定感を育てる為に、子供たちに対しては「貴方の事が大好きだよ」と伝え続けています。これは、良い事をした時や活躍した時に伝えるのは勿論ですが、悪い事をした時や失敗した時、落ち込んでいる時も伝えています。「失敗したって、貴方の事が大好きだよ」とか「悪い事をしたって気付いた貴方の事、先生は大好きだよ」みたいな感じです。何でもない、普通の時にも「大好きだよ」って言ってますから、まぁ、本当に四六時中言ってます。
他者意識を育てる為には、「みんなの事を考えようよ」とか、「それって、みんなにとって良い事なの?」などと声を掛けています。当番をした時も、係の仕事をした時も、会社で活動した時も、学習の時も、頻繁に声を掛けていきます。
これにより、どう子供たちは育つのか。
ここ数年の感じだと、「自分に自信があり、相手の事を認められる子」が育っている様に感じています。ここで言っている「自分に自信があり」って言うのは、根拠の無い自信の事ではありません。「自分は無条件に愛されている」と言う実感に基づく自信です。それがあると、人間はブレなくなると同時に、相手に対しても受け入れる気持ちになると思うのです。
実際、令和3~5年に勤務したS小学校では、「エスせん先生の学級だった子は、前向きで友達を大切にする子が多い様に感じます」と言われた事もあります(まぁ、1回だけですけどね。笑)。
そう言う小学生を育てる事が出来れば、「自分に自信があり、相手の事を認められる若者」につながっていく様に思います。そして、それは最終的に二極化を防ぐ事に役立つのでは…と、私は思っています。
う~ん、考え方が甘いかな?