見出し画像

八軒自然科学クラブの終焉・その1

 水曜は八軒自然科学クラブの思い出話です。今回から3回、八軒自然科学クラブが解散した経緯に関する話を書きます。
 何事にも終わりはあるもので、八軒自然科学クラブも平成の最後の頃に解散する事となりました。40年近く活動してきた事を思うと残念ですが、これもまた「諸行無常」と言う事でしょう。
 終わりは突然やって来ました…が、その前に解散する遠因を説明します。
 解散する遠因となった事、それは「指導員の高齢化」と「新規指導員の確保が出来なかった事」の2点です。
 私も含め、八軒自然科学クラブの指導員は、クラブ創設に近い時期から指導員として参加していました(私は、一般会員として参加し、後に指導員となりました)。それが40年近く活動している訳ですから、高齢化するのも当然です。
 高齢化すると、問題点が2つ発生します。
 1つ目が、「体と心が弱くなる」です。体については、おそらく分かると思います。熟年世代になれば、20代や30代の頃と比べれば体が動かなくなるのは当然ですから。もっとも、それ以上に問題なのが、心が弱くなる事です。20代や30代なら攻めの姿勢で進める部分でも、熟年世代だと「やめとくか」となりがちです。実際、解散直前の5~6年間は、これまでの計画を全く変えずに進めている事が大半でした(変更したのは、ヒグマ対応の時だけです)。
 2つ目が、「忙しくなる」です。年齢が上がれば上がった分だけ、抱える物事が多くなります。そして、立場だって変わります。実際、八軒自然科学クラブの指導員からも、管理職になる方が出てきました。私だって担任外になってしまい、休日出勤せねばならない事が増えてしまいました。そして、休日出勤すると言う事は、八軒自然科学クラブの活動に参加出来なくなる…と言う事です。
 この2つの問題点を改善するために重要な事、それは若い新規指導員を確保する事です。もちろん、そのための努力をしていなかった訳ではありません。若い教師に声を掛け、試しに参加してもらう様にしていました。
 ただ、これまでの記事を読んでいただければ分かる通り、八軒自然科学クラブは、ちょっとばかり独特過ぎました。この活動を面白がり、積極的に参加しよう…と思うには、あまりにもハードルが高すぎる内容だったと言う事でしょう。
 かくて、指導員が高齢化し、新しい指導員が確保できない状態が続きました。その結果、八軒自然科学クラブの活動を維持するのが難しくなっていったのです。
 その辺りについては、また次回とさせていただきます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集