本ではないけど感想を
木曜はラノベ愛語り。今回は、私の推し作家さんの作品…ですが、まだ出版されていません。ネット上で公開されている作品の感想です。しかもラノベじゃないのですが…。
紹介するのは、笹目いく子先生の『雷風~独り剣客 山辺久弥 おやこ見習い帳番外編』です。本編については、以前(R6.6.6)紹介済みです。
その番外編が、アルファポリスさんで公開されていて、読むだけならアカウント無しでも大丈夫なので拝読してきた…と言う訳です。
主人公・久弥の兄として本編に登場した宗靖さん(ファンの間では「宗靖兄さん」と、愛情込めて呼ばれています)を主人公にしたスピンオフ作品。短編なので、あっという間に読み終わりますが、内容は非常に充実しており、宗靖兄さんが本国に戻っていた理由などが分かる話となっています。宗靖兄さんのファンなら、ますます惚れてしまう事、もう間違いなしの作品となっています。
実際、この『雷風』の感想記事を既にアップしている方々もいます。笹目先生が紹介しているので、その記事を引用しておきます(因みに、アルファポリスさんの『雷風』ページへのリンクもあるので、こちらからだと直通で読みに行く事が出来ます)。
『雷風』の感想自体は、上記の記事で紹介されている方々の素晴らしい内容にお任せし、私は別の事を取り上げたいと思います。それは、作品が出来上がるまでの経緯についてです。
この作品『雷風』は、実に現代らしい経緯で生まれた作品…ではないかと私は思っています。
私が若い頃、作家さんに自分の気持ちを伝えたいと思ったら、ファンレターを書くしか方法はありませんでした。もちろん、そのファンレターに返事が来るなんて、余程の幸運でなければ有り得ない出来事です。
それが今、XなどSNSを使えば、簡単に自分の気持ちを作家さんに伝える事が出来ます。しかも、割と気軽に作家さんからの返事がいただけます。実際、笹目先生に対して私は、このnoteで感想を伝え、笹目先生から御返事をいただいています。昔では全く考えられない事です。
そして、『独り剣客 山辺久弥 おやこ見習い帳』本編では、noteでファンの皆さん(もちろん私も)が次々と感想を伝え、笹目先生から御返事をいただき、それを読んだ他のファンが更に盛り上がる…と言う素敵な流れが生まれました。その流れの中で発生したのが、「宗靖兄さんのスピンオフ作品が読みたい」と言う希望です。
そして、それが現実となった訳です。
もちろん、笹目先生の心の中に「スピンオフ作品を書きたい」と言う気持ちがあったから、この作品が生まれたのでしょう。
ただ、その気持ちを強く後押しし、実現に繋げたのは笹目先生とファンとの交流だったと思うのです。そう言う意味で、この作品は現代らしい経緯で生まれた…と、私は思う訳です。
実に幸せな時代に生きている…そうは思いませんか。