のど自慢に出るには!
カン♪カン♪カーン♪カ・カカ・カカ・カ〜〜〜〜ン♪
高らかな音階で響き渡る鐘の音。広がる歓喜。画面越しにも思わず手拍子してしまいそうな軽快なリズム。
お昼の人気番組は、いつもこの音楽で始まるのだ。
そして自分は、いつかこの番組に、出てみたい気がする。
『出たい!』ではなく、あくまで『出てみたい気がする』である。
しかし、人生いつ何時、どんな心境の変化が訪れるかわからない。
ある日突然、謎の使命感に駆られ、猛烈に出場を果たしたくなる日が来るかもしれない。そのためには日々のイメージトレーニングが大切だ!!
…と、いうことで、『のど自慢に出場したい!』という有事に備えて、脳内シュミレーションをしてみた。
大切なのは”己の歴史”アピールに違いない
やはり歌い出し前(前奏部分)の、アナウンサーによる「歌い手の紹介シーン」に添える”人生の略歴” は、間違いなく重要だ。
歌唱力をほぼ重視されていない本大会において、それがメインデッシュと言っても良い。そしてそれはそのまま、ハガキの選考時に重要な項目となる。
その点自分は、間違いなくネタはある。
なんと言っても40代でまさかの膵臓癌、そして現在3年経過。なかなか良好な回復具合。ちょっと涙を誘う鉄板エピソードの持ち主だからだ。
しかし、これだけではまだ足りない。
さらに、ハガキの当選確率を上げるべく、web上にある様々な知恵袋のご意見を参考にさせて頂いたが、やはり出場には役割分担があるようだ。
ゲストに呼ばれる(れた)歌手の歌の枠、若者枠、高齢者枠、おもしろ枠…などあり、それらに当てはまることも大事な要素のようだ。
うーん、、、自分は一般地元民枠か。
しかし、総じて『エピソードが勝負!』という記述が多いので、これは期待できそうだ。歌う曲は、今までゲストに呼ばれた人などの曲が当選確率が高い様子。できれば当日ゲストの方の曲が良いのでしょうが。
そうなってくると、曲を選んだ理由は、ある程度はこじつけになってしまう部分はあると思うが…まぁ仕方ない。
自分なら誰の曲がいいだろうか…お昼の明るい番組に、お涙頂戴全開の選曲は絶対に避けたいので、あえての「ズンドコ節」がいいかもしれない。
近年の動向を探る
コロナがあってからというもの、予選会場の雰囲気もガラリと変わったと、Yahooのニュース記事が報じていた。
コロナ前は予選会場の時点でもう家族や友人が押しかけ、一丸となって盛り上がっていたそう。予選会をめぐる予選会ファンもいらっしゃるとは…本当に愛されている番組ですね。
改めて最近の放送を見てみたが、意外と紹介文は短く、左下にテロップが2行ほど出る程度であった。思っていたよりもこれは短い。子供の頃のイメージだと、もう少し余韻がある程度に長かったイメージがあるのだが、爽やかなほど短い。テンポ感が良すぎるのである。
こうなると、歌唱力はからきし自信のない自分としては、場を持たせることができない。由々しき事態だ。
ここは身近な手札、「家族」のカードを切るしかないかもしれない。
応援席に座る家族が映るのは、なかなかのハイライトだ。
順番的には父親を呼ぶべきだろう。…いや、遠方に住むお祭り好きの親戚と父親を呼ぶのがいいか…と、思ったら、コロナ対策で観覧者は来る事が出来ない場合があるかもしれない様子。これはますますピンチだ。
最後のゴールキーパー大御所歌手
そうなると、ゲストに来ている大物歌手だ。
よく年配の出場者の方と手を握り合ったりしている。更にご本人のファンだと、絡みの確率も上がったりしそうだ。ふむふむ。
これはゲストの方の曲を選んで、歌い始めてすぐにご本人に近づき、一緒にデュエットするしかない。いや、それだと怒られるのか…。鐘は鳴らしてもらえないだろう。いや、それも面白いのか…?
…じゃぁ、父親に似せた手作りの人形を客席に座らせておくしかないか…。
「今日は客席にご家族がいらっしゃってるのですね?」
「はい、そうなんです!あそこです!」
「・・・・・・」
うむむ…
と、そんなことを、休みの昼下がりにアイスコーヒー飲みつつおやつを食べ、しみじみ考える。気がつけば夕方で、晩御飯の時間だ。
思えばずいぶん元気になったものだ。
と、健康を噛み締めた休日の昼下がりだったのでした。