わたしの心を守ってくれたもの(+自力での本作り)
たまには話題の本も読んでみますかね、と手に取ったのが
『さみしい夜にはペンを持て』。
ふむふむ、なるほど。タコジローくんの視点ではなく、わたしはヤドカリのおじさん側の視点で読み進めた。
悩める10代にはお勧めしたい本だと思いました。
わたしもずっと書くことで、自分の心を守ってきたから。
もうずっとやってきたことだったから、参考にするという点では必要ではなかったけど、物語として読むには面白かったです。
ラストがブラボー🐙👏
11歳のころからずっと日記をつけ(最近はサボっているけど)、詩をつくり、小説を書き、空想&書くことによって、何も持っていない自分の心をずっと守ってきた。生きること=書くこと、と言ってもいいくらい、常にわたしは何かを書いてきた。
創作に役立ったのは、子どもの頃から寝つきが悪かったこと。眠れないから物語を空想する。というか、自然に湧いてくる。額のあたりに映像が浮かんでくるから、それを文字に起こしていく。
最近、PCの中を整理していたら、書いたことをすっかり忘れていた短編小説が出てきた。去年の8月から書き始めたものでした。翌9月に父が急死して、
それからバタバタしているうちに、すっかり忘れていたのですね。
読んでみたら、まぁ、楽しい。
自分の好みで書いてあるので、そりゃ、面白いです(わたしだけは)。
原稿用紙に初めて小説みたいなものを書いたのは、17歳のとき。
100枚ぐらい書いて、結局仕上げることができなかった。
本格的に書き始めたのは、30歳。最初は手書きでノートに。
知人のお宅に食事に招待されたとき、帰りにお土産をくださって、その中に大学ノートではなく、ハードカバーのダイアリータイプのノートが入っていたのです。そのノートに、自分でつくった暗号文字で書いてました。
万が一、読まれることがあったら恥ずかしいので。
でもそれも面倒になって、ふつうに日本語で書くように。
いつしか、ノートから原稿用紙になって、ワープロで書くようになり、最終的にPCで書くように。
書き始めて2年経ったころ、本を作りたくなって、その当時、印刷屋さんに勤めていた友人に、いくらくらいかかるのか訊いてみたら、「1冊作るのも、100冊作るのも金額は同じで、50万ぐらい。紙とインク代、印刷代よりも、版を作るのにお金がかかるのよ」と言われ、断念。
それで、自分で作ってみることにしました。
でも、表裏印刷のやり方が分からない。で、その友人に訊いてみたら、教えてもらえました。余白設定で変更すればいいことを。
A4設定の右半分に原稿がまとまるように余白設定し、とりあえず、最後まで書いていきます(17行で40文字に設定しています)。
これを印刷するとき、表に来る分は、そのままの設定で、
裏側に印刷するときは、余白設定で数値を逆にし、画面左半分に移動させたものを裏側に印刷すればいいのです(わたしの場合、右半分の時は、余白は右が2㎝で、左余白が16㎝です。これを逆にすれば左半分に移動できます)。
ワープロの時は、ページ数が打てなかったので、それだけは手書きで入れていました。PCになってからはそれも入れられるようになったので、楽になりました。
Windowsを使っているのですが、XPのときが一番よかったです。
ページ番号もぴったり裏に重なっていたけれど、今のは若干ズレます。
原稿を推敲するときも、次ページへ、パッと飛べるボタンがXPはあったのに、今はそれがなくなって、いちいちスクロールしないとならないのが面倒です。進化するどころか、改悪されてます。
というわけで、自作の本が何冊あるのか数えてみたら、53冊。処分したものもあるので、55冊以上の本を作ったのでした(本にしていない原稿もあり)。
継続は力なり。書き始めた頃より、今は上手になりました。
小説を書いていたことで、タイピングがそこそこ早くなったのが、財産になりました。
それと、子どもがいないので、作品が子どもみたいなものです。わたしの心の財産です。小説を書いている時は、充実して幸せです。
時間と手間をかけて、出来上がった本を読んでいる時間は、至福のときです。
↑本作りのお手本にした本
2002年に初版が出てます