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バイク用ETCを自分で取り付けてみた。VストロームSX
こんにちは、おくとです。
乗る機会が減る冬は、装備を弄り春に備えます。あと配線いじりって楽しいよね。(ド素人)
バイクETCって高い
ETC車載機の購入と取り付けを店で頼むと4万円以上、ネクスコのETC取り付け1万円助成キャンペーンを利用しても3万円以上です。
普段は高速道路を利用しない貧乏性の自分にはとても元を取れるとは思えません。
中古ETC を探す
ETCは付けたい、けど3万円は元を取れる気がしない…そこで中古ETCを買って自分で取り付けることにしました。
バイクETCの取り付けは、専門的な技術が要求されるため、自分で取り付けることは推奨されていないみたいです…が、調べると電源を取ってアンテナの配線を取り回すだけ…いけるんじゃね?
メルカリ、ヤフオクを一通り見た相場観としては、ETC2.0が2万円弱、ETC1.0が1万円弱。
色々調べた結果、
価格が高めなETC2.0を選ぶメリットは現状ほぼ無い。
殆どのETC1.0は2030年までにセキュリティの問題で使えなくなるらしい。
ここで目を付けたのは2030年以降も使用可能なETC1.0でした。
相場としては1.5万弱、もとはとれそうな価格です。
選んだやつ
セットアップ済みのミツバサンコーワ製のMSC-BE61を約1.3万で購入しました。車載機とセンサーは分離型ですが、センサーとインジケータが一体となっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1708434238906-4hwowhVAxt.png?width=1200)
https://www.mskw.co.jp/motorcycle/etc/be61
取り付け
さあいよいよ専門的な技術が要求される(らしい)工程です。
とはいえ、カウル外しでミスって割ったらシャレになりません。
去年頼んだナックルガードすらまだ来ないようです。(2024/2/19現在)重要なカウルを割って何か月も乗れない…そんな最悪の状況だけは避けなければなりません。
YouTubeのカウルを外し動画を見て十分予習します。黄色いカウルがパズルみたいで難易度が高そうです。
Amazonで内張はがしを取り寄せ、気合を入れて臨みます。
車載機の取り付け
まず車載機を取り付ける場所を探します。タンデムシート下に充分なスペースがあり、そこにピッタリ収まりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1708434399902-3fGeM6m49m.jpg?width=1200)
アンテナを取り付ける位置を探す。
次は、アンテナの位置を探します。メーターの周りの非可動部、ハンドルの挙動に影響されない場所を探しましたが、配線を取り回すとなると一筋縄ではいかなそうです。
とりあえずカウルを外してから考えます。
カウルを外す
![](https://assets.st-note.com/img/1708435767935-jerg2F9iN1.jpg?width=1200)
写真はETCの取り付けとは関係ないツーリング時のやつだよ
①タンデムシート→②シート→③車体左側のバッテリーの目の前のカウル
ここまでは説明書にも外し方が載っています。
寒冷地では冬に走れないためバイクを冬眠させるようです。その時にバッテリーを外すようなので、それを想定して簡単に作ってあるのでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1708434502992-SOKH1dSe35.jpg?width=1200)
ここからは未知の領域です。複雑に組み合っている黄色いカウルは避け、比較的簡単そうな④エンジン上部のカウルを外してみます。
右側のブッシュリベット、左側のボルトを外し、ツメを外します。
![](https://assets.st-note.com/img/1708434573856-Ro5zgqdvIS.jpg?width=1200)
そうして現れた未知の領域にはレギュレーターがお目見え、そして、左上のあたりにハンドル周りで見たようなケーブルが現れました。
![](https://assets.st-note.com/img/1708436188795-emMT1m1zhM.jpg?width=1200)
赤丸で囲った配線のどっちかがクラッチケーブルだった気がする。
ハンドルを確認します。クラッチケーブルにそっくりです。
もしかして…この先にハンドルがあってほしいと、頭を車体に突っ込み、ケーブルの先を目で追います。文字通り光が見えました。
つまり、このケーブルはクラッチケーブルで間違いなく、勿論それはハンドルのクラッチまで通じている。そして、手を突っ込めばギリギリ配線作業がもできそう。
つまり、少なくともハンドルにETCアンテナを設置するなら、そのケーブルに沿うように配線すれば、これ以上カウルを外す必要は無さそうです。
最大の関門だったカウル外し、これにて終了!
配線の取り回しは消化試合
![](https://assets.st-note.com/img/1708435074401-u7wDRvUSJm.jpg?width=1200)
ハンドルにETCアンテナを設置し、そこから配線を下ろしていきます。クラッチケーブルに沿わせ、フレームに沿わせ、タンデムシート下まで持っていき、車載機に接続。
車載機の電力供給はキタコの電源取り出しハーネスでタンデムシート下から確保すれば簡単です。
最終チェックでハンドル等の可動部を動かし、配線の動きをチェック。結束バンドで配線を固定し、しっかりと配線保護を行い…
ETCの取り付け完了!
後は店に持っていき、再セットアップを行うだけです。
まとめ
結果的に黄色いカウルを取り外さず配線できたので、自分みたいな素人でも非常に簡単にできました。
これで四国に渡れます。(次回予告ではない)
当たり前ですがDIYは100%自己責任です。素人の知識なんて大体はろくなことになりません。工賃を払って整備士に頼む安心感は代えがたいものです。今回は、そのリスクを受け入れ行いました。
裏話 実はETCの電源配線で苦労した
上の話だとキタコの電源取り出しハーネスにつなげて簡単!って書いていますし、実際そうです。
しかし自分は、このETC配線を行う以前に、カエディアのジャンクションパワー*1を(タンデム)シート下に取り付けていたのです。
その時は、後にETC車載機も取り付けるから事前に…と取り付けたのですが、実際にETCをシート下に入れてみると…タンデムシートがそれらにつっかえてハマりませんでした。
急遽ジャンクションパワーを取り外しシート下(シート下)に移設…1時間ほど余計にかかりました。
*1
リレー配線がまとまったターミナルです。
デイトナのDユニットと同じようなものです。