『Chino』(中国人)と呼ばれる件について (パタゴニア日記#4)
アルゼンチンのような日本から一番離れた国に行くと私たちは『Chino』と呼ばれる事をご存知だろうか?
2023/10/01、俺は今El carafate行きのバスの中からこの文章を書いている。
『Chino』とはスペイン語で『中国人』🇨🇳を意味する。南米でアジア人が少ないことや教育不足が多い事もあって街を歩くと『Chino』と聞こえてくる。勿論、毎回では無いのだが30分街を歩けば必ず2-3回は耳にするだろう。俺はBarilocheで一日30回は言われた。目線を含めれば50回は行くと思う。盛ってない、まじで。
特に6-12歳くらいの小学生から言われる事もあるので驚きだ。中国人では無いので気にしなければよいのだが、流石に言われる続けると精神的に疲れてくる。『Soy Japones!!』(私は日本人です!!)と日の丸🇯🇵がプリントされたTシャツが売られていれば、すぐに購入するだろう。
俺が育った佐賀の田舎町には40代くらいの彼らたちが働く刺繍屋があった。小学生だった頃、下校時間と彼らの帰宅時間が重なっていた事もあって、道路いっぱいに並走して帰宅する姿が記憶の片隅に残っている。
和歌山県のホテルでフロントの仕事をしていた時にも、彼らが外国人の中で最もマナーが悪い事が多かった。どの国にも良い人と悪い人がいるのは知っているし、人を見た目や人種で判断してはいけないとは思う。
だが俺の意見だが、例の国においてはその比率がどうやら偏りすぎている気がする。礼儀や謙虚さがまるで無い奴等が多い。個人的に苦手である。
その為『Chino』と呼ばれ続けると今までの経験も重なり、あまりに辛くなってくる。更に俺は一人旅という事もあって、共有する相手や話し相手が居ないので余計にそう思うのかも知れない。
到着まで後21時間ほどかかるらしい。どんなに自然が綺麗でも、もう2度、2度と24時間以上かかる長距離バスには乗らないと決めた。景色にも飽きてきた。感動はすぐに冷める。早くEl carafateに着く事を祈るばかりだ。