介護をしている全ての人へ#44 ~ 母がつづる思い出
2019年2月13日(水) 母の日記
朝一番で、二人の息子を駅に送る。仲良く肩を並べて駅舎に入っていった。
9時前に夫をデイサービスに送り出すと、やることがなくなったので、この家に来る前におじいちゃんやおばあちゃんと一緒に住んでいた家の近所に行って写真を撮った。スマホは本当に素晴らしい!次男に感謝。
夫の借金が原因で追い出されるように出てきた家だったから、足が遠のいていたが、行ってみたら楽しかった事もたくさん思い出した。
毎日庭に遊びに来ていた猫や飼っていた犬のこと。
川崎病で1年以上家から出られなかった長男が毎朝早起きして縄跳びの練習をした庭の光景が思い出された。自律神経の発達が遅れて10秒間の縄跳びすらできなかった長男が、小学校3年の時、どうにか縄跳びが100回できるようになった時には、次男と3人抱き合って喜んだことを思い出した。
次男は運動神経も物覚えも良い。長男が掛け算九九の暗唱できずに苦しんでいるとき、長男よりも早く九九を暗唱してしまった。でも、中学に入るまで小児喘息の発作で苦しんだ。突然の発作で息も絶え絶えの弟を見て代わってあげたいと大泣きしていた長男のことが思い出された。
次男は、運動が苦手な兄を散歩につれ出したり、一緒に海に出かけたり、手間のかかる子だった兄の面倒をよくみてくれた。おかげで、登山は兄弟二人の趣味になった。
二人とも優しい良い大人に育ってくれてよかった。
夕方、夫がデイサービスから帰ってきた。居眠りが多く、トイレの粗相もあった旨報告をうけた。
これ以上息子たちに迷惑を掛けたくない。夫と二人何とか頑張らなくては。
夜、二人の息子に送るバレンタインのチョコレートを作った。次男にはゴリラの鼻くそと言われているトリュフチョコレートを10個。
2019年2月13日(水) 私の日記
会社では、決められた仕事を時間通りにこなす。何かを提案することもなく、提案したところで、誰も面倒な新しいことはやりたがらない。
結婚は無理だろうなと覚悟したとき、家族のケアの制度がしっかりしている今の会社に移ったが、仕事上の刺激は全く無くなった。安心は刺激を売った対価で得る商品なのだと思う。
昼休み終わりに思いがけない収入があった。数年前に知り合いのすゝめで買ったビットコインが20倍近い値段になっていた。昼休みに仮想通貨の話をしていたサラリーマンたちの会話を盗み聞きして思い出した。
昨夜は、この先良い事なんかないと思いこんでいたが、少しだけ光明が見えた。
今週末はスズキのディーラーにいってモデルチェンジされたばかりの新型ジムニーを見ようと思う。山登りにはいい車だと思う。
8時前に帰宅。
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