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canの種が生まれた時のこと

10年ぐらい前のお話し。

自分のことが嫌いで嫌いで仕方がなかった頃のこと。

自分のことを話したいし、聞いて欲しいのに、みんなが離れていくのが怖くて話せなかった。

「本音をさらけ出して、真っ直ぐ話せるようになりたい」とずっと思っていた。

でもできなかった。

一生懸命伝えても伝わらないかもしれない。
嫌われちゃうかもしれない。

悩みの相談もできない。
恋愛のことだって話せない。
ヘラヘラ笑って、すべて聞き役で「いいねいいね」って言って話の中に混ぜてもらうことが精一杯。

楽しいけど、自分の想いを伝えられないことがずっと辛かった。
うまく話さなきゃ、と思うほどにうまくできなかった。
想いを飲み込む癖から抜け出せなかった。


そんな時、私が救われた言葉。

「あなたが自分のこと嫌いなのを忘れちゃうぐらい、私はあなたのこと好きでいるからね」という友人の言葉。

「いっつも言葉を飲み込んじゃうところ、みんなとっくに気付いてるから(笑)。決してダメなところじゃなくて、本音を話してくれたらもっともっと嬉しいなぁっていうぐらい」

「何を言っても好きな気持ちは変わらないよ」って。

一人で悩んで、笑顔で誤魔化しているつもりだったのに、全部見透かされていた。

本音の私を知ってもに嫌いになる選択肢はなくて、「好き」が「もっと好き」になるだけだよ、と友人はたくさんの言葉を使って私に伝えてくれた。

友人は、「話の内容」や「私がつむぎ出す言葉」ではなくて、そのもっと奥にある「私の想い」を受け止めようとしてくれたから。

愛情が大きくて、壮大すぎて、勝手に一人で空回ってた自分が笑えてきた。
私のすべてを承認してくれた友人に心を救われた。



目の前の人が、何を想って、どんなことを伝えようとしてくれるのか。
本人には見えてなくても、私はその気持ちを大切に扱いたい。
本当の本音はどこにあるんだろう?
少しでもふっと力を抜いて、飾らない想いを吐露できる存在になれたらいいなぁ。

「傾聴力」を褒められるようになった私が今でも意識していること。

いつでも相手の本質を見失わずに味方でいたい。

一人一人、自分の傍にいてくれる人を理解して、その人の心に届く言葉を届けたい。

人前では強がっちゃったり、よそ行きの顔を持つ人とも、力を抜いた顔で話せるようになりたい。
私と、その人にしかできないコミュニケーションと言葉のキャッチボールがしたい。

そういうのが嫌な人もいるかもしれないけど、やっぱり一対一のコミュニケーションが好き。
深いコミュニケーションを取れる人を増やしていきたいなぁ。


今まで気づかなかったけど、目指す姿の先には友人の存在があったのかもしれない。
私のcanの種が生まれた瞬間はこの時だったのかもなぁ、と過去を振り返りながら感じたこと。

これからどんな風に育てられるかな。
きちんと、素敵な花を咲かせたい。

ユコーン


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