『# 働く親が罪悪感を手放す方法』とは|2児の父であるwithwork代表・上原と、3児の母であるあすいく代表・幸脇が本音対談
働く親が子どもに抱く罪悪感「在宅勤務ギルト」という言葉を聞いたことがありますか?
「在宅勤務」「コロナ禍」「休園・休校」が重なり、キャリアと子育てのバランスに苦しむ親が増えている昨今。思ったように子どもとの時間を取れず、日々「罪悪感」を抱く方も多いのではないでしょうか?
今回は、2022年6月16日(木)に開催されたウェビナー「2児と3児の育児中CEOが語る|『# 働く親が罪悪感を手放す方法』とは」の内容をレポート形式でお届けします。
スピーカーは、ワーキングペアレンツ向け転職サービス「withwork」を運営するXTalent株式会社代表取締役・上原達也と、スマホで使える一時保育検索・予約システム「あすいく」を運営する株式会社grow&partners代表取締役・幸脇啓子。
本ウェビナーは、働く親の罪悪感を手放すこと、そしてキャリアとライフをトレードオフにしない選択肢の提供を目的に、withworkでの転職活動時の一時保育が初回無料となるキャンペーンを記念して開催されました。事前視聴申込数は100組を超え、盛り上がりを見せました。
▼同キャンペーンについてはこちら
イベントでは、
という3つのテーマでお話ししたほか、「保育を取り巻く環境」「一時保育の利用者数」「育休復帰後のキャリア意識」などについても取り上げています。
毎日の子育てにどこか罪悪感を抱き、気持ちが晴れない方へこれからのキャリアとライフを考えるきっかけになれば幸いです。
※申し込みは終了しています。
それでは、セッション時のトークに沿ってレポートします。
登壇者の紹介
XTalent筒井(以下、筒井):今回はお二人の登壇者をお招きして「2児と3児の育児中CEOが語る|『# 働く親が罪悪感を手放す方法」をテーマにお届けします。まずはあすいくの幸脇さん、自己紹介をお願いできますでしょうか。
grow&partners幸脇(以下、幸脇):あすいくを運用しております幸脇(さいのわき)と申します。私自身は以前マスコミで朝から晩まで働いていたのですが、子どもを産んで一変しました。子育ての大変さを痛感したことから、現在、スマホで使える一時保育検索・予約システム「あすいく」を運営する株式会社grow&partnersを創業しました。
今は小学1年生、3歳、0歳の3人の子育ての真っ只中です。毎朝、小学校、保育園に子どもたちを送り出し、「ようやく自由時間だ」と感じる生活を送っています。
みなさんと同じ立場なので、普段どんなことを感じられているかも踏まえて一緒にこの場で作っていけたらと思っています。よろしくお願いします。
筒井:幸脇さん、ご紹介ありがとうございました。では、withworkの上原さん、お願いします。
XTalent上原(以下、上原):こんにちは。withworkを運営するXTalent株式会社の代表をしております上原です。自分もITベンチャーを2社経験したのち、現在7歳と4歳の子育てをする共働き世代として、自分のキャリアを優先した生活から家族との時間を大事にする働き方にシフトしています。
日々子育てにおいて葛藤や後ろめたさを感じることはあるのですが、そうではない働き方や選択肢を増やしていきたい思いで、withworkというワーキングペアレンツ向け転職サービスを始めています。
僕自身も夫婦で罪悪感を感じながら前に進もうとしているので、みなさんと同じ立場でお話できたらと思っています。よろしくお願いします。
筒井:上原さん、ありがとうございました。最後にモデレーターを務める私自身の紹介をします。
私は子どもがいるステータスではないのですが、ファーストキャリアは助産師として、日本赤十字社医療センターでハイリスク妊婦さんの出産に立ち会っていました。
助産師として働く際、ライフとキャリアのどちらかを選ぶトレードオフの話を耳にすることが多かったことから、その課題に切り込んでいきたいと思い立ち、病院からビジネスの場へと舞台を移しました。
最近は出産をした友人に会いにいくと、子育てをしていて「罪悪感がある」と話す声をよく聞くため、今回このテーマに携わることを嬉しく思っています。
本日はこの3人でお届けしたいと思います。本題に入る前にまずはあすいくとwithworkのサービスについてお話させていただきます。
「あすいく」と「withwork」のサービスについて
幸脇:あすいくは連携した保育園とデジタル上で一時保育の検索・予約ができるサービスです。一時保育と聞くと面倒なイメージがあるかもしれませんが、「今日予約したい」というような緊急時にも、預け先の選択から予約まで全ての手続きをLINEで一貫して行うことができます。
手数料がかかるところも多いのですが、あすいくは利用手数料もゼロ。直接保育園のスタッフと事前にデジタル上でやりとりができるので、初めて子どもを預けることに不安を抱える方にも安心できるサービスとなっています。
保育園によっては「デジタル保育連絡帳」があり、保育中の写真を送ってくれるサービスもあります。
上原:次に、XTalentが提供しているwithworkについて紹介します。
withworkはワーキングペアレンツのための転職サービスです。「子どもがいることで今の会社では評価をされない」「男性として育休を取得し、家族と過ごす時間も大切にしながら働きたい」「パートナーとの働き方も自分も一緒に考えながら見直したい」そんなニーズを持った方に多く利用されています。
今日は「働く親の罪悪感」がテーマなので、ユーザーさんのお声なども拾いながらお話できたらと思っています。
子育てにおける罪悪感とは
筒井:お二人に話を聞く前にどんな社会的な背景があるかに少し触れます。先日は、日本経済新聞に「働く母親の罪悪感『マミーギルト』コロナで深まる」といった記事が掲載されました。
コロナ禍で在宅勤務の広がりがあったものの、家事や育児への時間は減るどころか増える。そこに追い打ちをかけるように休園や休校が重なることで自宅で仕事をしながら子どものお世話をする状況が増えました。
自宅で働く親が罪悪感を抱く「在宅勤務ギルト」という言葉も耳にするようになりました。
感染拡大が少し落ち着き、選択肢が広がったかと思いますが、子どもを預けることについてためらいを感じる親も多いです。
あすいくユーザーさんのデータをみると「罪悪感を以前は感じたが感じなくなった」が35.8%。
先ほどの日経新聞のデータからみると世の中の傾向としては7割近くの方が「罪悪感を感じている」わけですが、一時保育サービスを利用することで、罪悪感の捉え方に変化があることがわかります。
実際に子育てにおける罪悪感はどんなところで感じているかをみてみます。
「仕事以外で子どもを預かるのはかわいそうだと思う」「そもそも子どもを預けるのはかわいそうだと思う」といった理由が上位にきていますね。
そのほかには「自分が見なきゃと思っている」「子育ては母親や家族がするものと思っている」「子どもは親といるのが一番幸せだと思う」「預けた=自分が悪い母だと思ってしまう」といった声もあげられています。
一方で「子育てに置いて罪悪感を感じなくなった/感じない理由」も聞いてみました。
「親の心の余裕が子どもにとって大切だから」という理由が7割でした。使う前までは罪悪感を持っていた方も実際に預ける体験を通じて考え方の変化が生まれていることが伺えます。
利用前は子どもにとって親と過ごす時間が何よりも大切だと考える意見もあったのですが、サービスの利用を通して「プロに預けると安心だから」「集団で過ごす時間は、子どもにとって大切だから」という気づきの声もありました。
今回のイベント参加者への事前アンケートでは、6割近くの方が一時保育の利用をされたことがないということでした。一時保育サービスを使ってみたい方に何かハードルが拭えるようなお話を提供できたらと思っています。
子育てを機に「私のキャリア」を考える
筒井:ここからは2児の父親、3児の母親でありつつ経営者でもあるお二人から日々どんなことを感じているのかお話を聞いていきたいと思います。
まず初めはあすいくの幸脇さんから伺った話です。「上の子が6ヶ月の時に復帰したらそんな小さいのに?と驚かれた」ということですが、実際にはどんなシーンだったのでしょうか?
幸脇:これは上の子が生まれた時の話なので、6年前の出版社で働いていた時の話です。復帰した初日に編集者の上司(女性)に言われた一言ですね。
「そんなに小さいのに」おそらく上司はなんの悪意もなく、びっくりして言ったのだと思います。ただそれを聞いてしまった私はなんだか悪いことをしている気持ちになってしまい、預けると決めて預けたのに、揺り戻される気持ちになりましたね。
その上司にはお子さんがいらっしゃらなかったので、子どもを0歳で預けるものなのかどうか、知らなかったのかもしれません。
社内には私以外にも預けて復帰している人はいたので、知られていないだけと捉え、情報がないことで溝が生まれているだけだろうと思いました。
それを機に「今◯ヶ月で預けているんです」と敢えて年齢を伝えていこうと思い直したんです。
上原:それこそ6年前だとまさに待機児童が問題になっている時ですよね。都内だと0歳で預けないと、その後入園が難しいタイミングだったかと思います。
幸脇:そうなんです。先輩から1歳〜では保育園に入れないと聞いていたので、保活をして0歳で入ってもらおうと決めていました。ただ実際に0歳で預けると、「そんなに小さいのに」と言われてしまうんだ、と痛感しましたね。
上原:自分も似た話を聞いたことがあります。妊娠中の方で「生後半年で復帰しようとしています」と上司に伝えたら「かわいそうだよ」と言われてしまった。かわいそうというけれど私のキャリアに対してはどう思っているの?、と感じたという話を聞きました。
その言葉が意味することを周りが考えていないということもありますよね。
幸脇:上原さんもおっしゃってたように「私のキャリア」がすっぽり抜け落ちてしまうところは辛いです。別の上司に妊娠したことを伝えると、「出産することが一番だから働かなくていい」と言われました。
「私はこの職場のどこにいるんだろう」という気持ちになり、全く嬉しくなかったですね。周囲からどう声をかけられるかで捉え方が変わると思います。
上原:特にこのあたりは世代によってずいぶんと考え方に違いがありますよね。保活があって0歳から保育園に預けた方がいいと考える世代もあれば、3歳から幼稚園に預けた方がいいと考える世代もあります。
自分がみてきたことの価値観とギャップがあるのは仕方のないことだとは思うのですが、そこに「かわいそう」とか「もっとこうするべき」といった価値観を挟まないようにしていきたいですね。
経営者・人事のキャリア意識
筒井:先ほど女性の上司から「そんなに小さいのに預けたの?」と言われたエピソードを幸脇さんから紹介いただきましたが、関連するデータをご紹介します。
実は、性別が同じだからといって対象者のことがわかる訳でもないんですよね。
こちらはwithworkが2,129名の経営者と人事に対して実施した調査です。
経営者や人事のお子さんの数が多ければ多いほど、育休復帰後の女性社員に対して、「女性はライフ重視だ」と思う傾向が強いことがわかっています。
一方、男性社員に対しては、子どもが生まれると「男性はキャリア重視だ」と思う傾向が強いようです。これは女性の経営者・人事側で特に傾向が強いです。
自身の体験から生まれる「こうあるべき」「こういうものだろう」思考でバイアスがかかるので、出産経験のある女性のロールモデルにも多様性が必要だなと感じますね。
人に頼ってもいい「ちゃんとしなくては」からの脱却
筒井:続いて、幸脇さんからのエピソードをもう一つ紹介します。「おんぶして原稿を書いていました」ということで、パッと光景が目に浮かびますが、一体どんなシーンだったのでしょうか?
幸脇:これは出版社で働いていた時の話です。原稿の締め切りは印刷所の関係で朝なんですよね。
子どもを出産する前は徹夜して原稿を書く働き方が好きでした。復帰して同じように徹夜をして仕事をしようと思い、寝かしつけをした後にいざ仕事に取り掛かろうとパソコンを開けたら、0歳の子どもが泣きはじめまして…。
しょうがないと思い、授乳してもう一度寝かしつけをするものの寝てくれず、時間だけが刻々とすぎていく。でも、一文字も書けていない。
なので、その時は抱っこ紐で子どもをおんぶし、左手でトントンしながら原稿を書きました。こんな状況でちゃんとした仕事ができるのか、0歳の子を寝かせず仕事をしていていいのか。葛藤しつつ、焦りと混乱を抱いていた気持ちは今でも覚えています。
当時を振り返ると、仕事のクオリティに満足できていなかった自分がいたのだと思います。
3人子どもがいる上司に「0歳は寝ないよ。俺が原稿を仕上げておくから大丈夫」と言われ、昔の自分だったら「最後まで自分でやらせてください」と言っていたと思うんですが、その時は素直に「お願いします」と言いました。
これを機に人に頼った方がいいこともある、全部自分で頑張る必要はないことにも気づき、辛い夜からも抜け出せた気がします。
筒井:上原さんも前職はハードワークだったとお話がありましたが、幸脇さんに似たエピソードはありますか?
上原:前職の時は、次女の出産前に妻が切迫早産で入院しました。妻がいない分、自分一人で子どもの迎えに行き、ご飯も作るのは大変でしたね。大きなプロジェクトを抱え、5時に出社して仕事をしなくてはいけない時もありました。
筒井:当時と今を振り返り、気持ちの変化はありますか?
上原:今ならもう少し手抜きできると思うんですが、当時は仕事も育児もすべて「ちゃんとしなくては」と思っていましたね。その点、バランスのとり方は変わったと思います。
幸脇:バランスのとり方について、私も共感します。プライドとか言っていられないなと思いましたね。
ママでも妻でもない時間の重要性
筒井:続いては、あすいくユーザーさんからの実際の声を紹介します。「ママでも妻でもない時間が重要」この言葉について詳しく聞かせてください。
幸脇:これはあすいくのサービスを始めて、一時保育をやっていると紹介した際に、ユーザー登録をしてくれた方の声です。
「子どもも好き、おうちも大事なのですが、時々ママでも妻でもない時間が欲しくなるんですよね」とコメントをいただきました。
このコメントを聞いた時にハッとしましたね。「保育園に預けることでママじゃない自分になれる」としっくりきたことを覚えています。
どうしても結婚や出産・子育てを経ると「〇〇さんの奥さん」「〇〇くんママ」と呼ばれがちですが、職場では私に子どもがいるかいないかは関係なくクライアントとして話をしますよね。
子どもと切り離した時間を持つのは大事だと思いましたし、あすいくが取り組むサービスの意義にも気づかせてもらったコメントでした。
子どもがいる以上、放置しておくわけにはいかない。安心できるプロに任せているからこそ「ママでも妻でもない時間」が得られると思うんです。
私もたくさん人に頼って子育てをしてきたので、「プロに頼ってもいい」「一人で頑張りすぎない」発想が大切だなと思います。
職場でママと呼ばれたくない
筒井:withworkでも「職場でママと呼ばれたくない」といったユーザーさんの声がありますが、関連するエピソードはありますか?
上原:仕事の時にママという属性でみて欲しくない人はいると思います。ただどうしても「ママさん社員」のようなカテゴリーで呼ぶことがありますよね。
男性にはあまりないですよね。子育てと両立する存在をママというカテゴリーに押し付けていることに疑問を感じることはあります。
筒井:企業側からも男女間で育休取得後のイメージにギャップがあるということもわかっています。
採用情報をみると「ママが活躍している」と書かれた求人をまだまだ目にするのですが、上原さんはどう感じますか?
上原:これも企業からするとポジティブな意図で書いているとは思います。もちろん子育てと仕事のバランスが取れる状態なのかわかる情報に価値はある。
ただ「ママが活躍」「ママ大歓迎」といったフレーズを、よく思わない人もいることを知ってもらいたいですね。僕たちも企業から求人をいただく際に、そう伝えています。
育児中のCEOが語る「罪悪感」の乗り越え方
筒井:ここからは罪悪感に対する解決策をみていきます。あすいくユーザーさんからの解決策としては人に預ける経験をしたことが大きいということがわかりますね。
「一度預けることで自分のストレスが減った」「子どもが楽しそうだった」これらに気づいたことが罪悪感を感じなくなったきっかけになっています。
お二人に質問です。罪悪感に対してこれまでどのように向き合ってきましたか、そしてどう対処してきたか教えてください。
幸脇:対処できているかわからないんですが、子どもが笑顔になる時間が増えたら罪悪感は減ると思っています。
そして、子どもの笑顔の時間は私でなくても作れるなと思っているんです!
上の子は小学生で学童。下の子は保育園ですが、どちらもそれぞれの環境に馴染んでいます。
帰宅すると「学童で〇〇ちゃんと遊んだんだ」「保育園でこの絵本を読んだんだ」と楽しかった話を子どもの口から聞くと、単純に子どもの笑顔と楽しい時間をつくれてよかったなと思います。
「預ける」以外にも新しい習い事をやりたいといえば試してみますし、土日には普段行けない場所に連れていき、子どもたちの笑顔が増えるように心がけています。
そう思えるようになったのは、自分一人で頑張るのは無理だという「割り切り」を身につけたことが大きいです。
それまでは「自分が完璧に仕事をしなくちゃ」「離乳食も全部自分で作らなきゃ」と思っていました。
でも3人目はほぼ100%ベビーフードになりましたよ(笑)できないことはできないというようにしています。
あとは、状況が近いワーキングマザーや小学校のお母さんたちと自分の失敗談も含めて話すようにしましたね。
実際に失敗談や日頃の困っている話を打ち明けてみると、「私も私も」と案外みんなも同じ状況だと気づけるんです。
話している私自身も楽になれるんですよね。自分が楽になると、子どもに対してガチガチに接しなくていい時間が増えたと思っています。
うまくできる自分をはるか向こうに置いてきて「お母さんもできないよ」と声に出す。子どもと自分の失敗を笑い合えるような関係を作っていきたいと思っています。
なので、いろんな人に頼りまくる。これが私の対処方法ですね!
上原:僕の場合はいまも結構「罪悪感」を感じながら過ごしているんですよね。なので、対処できているかというと対処できてないのかもしれません。
朝ご飯ってこれでいいんだっけ?菓子パンだけ食べさせるのはどうなのかな?と思うこともあります。けど、余裕がなくて結局そのまま菓子パンだけで済ませることもありますね。
一つだけ言えるのは、正解がない中でやっているからこそ「自分がなんとかしなきゃと思わない」「自分だけで抱え込まない」ことを意識しています。
朝は菓子パンだけでも、保育園で栄養のあるものを食べてきているからここはいいんじゃないか?
好き嫌いがたくさんあるけれど、よく考えると自分たちも昔は好き嫌いはあったし、そのうち食べられるようになる。
また、小さなことでも夫婦でひとつひとつ、これはどうやっていけばいいんだろうと話し合う機会を持つようにしていますね。そうするだけでも子育てに対する心の持ち方も少し楽になるかなと思います。
幸脇:私もなんだかんだで、オンラインミーティングをしている時は子どもの相手ができずに罪悪感を感じることもあります。
ただ時間の長さじゃなくて濃さだ!と言い聞かせるようにしていて、時間のある時はしっかり話を聞いてぎゅーっと抱きしめていますね。
あとは、「お母さんも頑張るから、〇〇も一緒にこれ頑張ろう」とチームメイト感を醸成する工夫もしています。
どうしても罪悪感をゼロにすることはできないので、罪悪感を感じた時は声に出して同じ境遇の人と「私もだよ」と共感の輪を作ることを心がけています。
子育てを機に働く理由を考える
筒井:子育てをしながら働くことにはいろんな葛藤があると思いますが、幸脇さんの働くパワーはどこから注入されていますか?
幸脇:なんのために働いているか、20代の頃はあまり考えなかったのですが、最近改めて考えると子どものためだと思いますね。
「仕事でこんなに楽しいことがあった」と親から子どもに話すことで、仕事は楽しいものと子どもに知ってもらいたいと思っています。
昔、「子どもを預けたくない気持ちはどこかにあるでしょ?」と女性の上司に言われたことがあるんです。
「そんなに大事な子どもを預けてまで働いているんだからいい仕事しようよ!」と言われたことが今でも心に残っています。
せっかくなら楽しんでるところを見せたい。「お母さん、今日の仕事はつまらなかったんだ」と子どもの前では言いたくないですね。
預けているんだからその間に集中してモードに入ろうと思うと仕事にも熱が入ります。
筒井:上原さんはどうでしょうか?
上原:そうですね。やはり、この時期は何のために働いてるか考えるタイミングだと思っています。これはwithworkに登録された多くのユーザーさんが仰る言葉です。
自分の限られた時間を何のためにどう使うか。僕自身が働いている姿を子どもにどう伝えられるのかを大事にしたいと思っています。
一時保育無料キャンペーンについて
筒井:ここからは、今回のキャンペーンを開催するに至った背景について、社会的側面から少しご紹介をさせてください。
実は、共働き世帯が専業主婦世帯の2倍を超えている状況下でも6割のワーキングペアレンツが「子どもを預かってくれる人がいない」のです。
民間企業の保育現場として一時保育サービスを導入する施設は増加傾向にあります。ただ、一時保育サービスについては「どういったものかわからない」「利用しにくそう」といった声が背景にあり、期待値が低めです。
今回のキャンペーン開催の目的は、自分に合う選択肢のひとつとして一時保育の利用機会にしていただくことです。
本キャンペーンでは、withworkサービス利用時の一時保育について、初回利用分を無償提供しています。
withworkのコンサルタントとのオンライン面談、もしくはwithworkを通して紹介があった企業との面接時のどちらかにあすいくの一時保育サービスを無料で利用いただけます。
1回目は何時間利用いただいても保育料は無料です。面談や面接の時間を気にせず、安心してご利用ください。
実際に一時保育を使ったことによるあすいくユーザーさんの学びの声もあるので参考にしてみてください。
withworkでも実際の転職ストーリーを掲載しているので参考にしてもらえたらと思います。
筒井:最後にお二人から一言ずつお願いします。
幸脇:今日はありがとうございました。あすいくでは、私たちスタッフが一度訪問して本当に使ってほしい園を選んでいます。
素敵な園長先生や保育士さんがいらっしゃるところが多いので、まずは覗いてみていただき、誰かの背中を押すきっかけとしてキャンペーンを利用いただけたらと思います。
上原:自分でも思うんですが、罪悪感を感じる機会は子育てをしているといろんなところにあるんですよね。
どうしても母親として、父親として「こうあらねば」と考えがちですが、少しでもその思考から離れて自由になったり、自身のキャリアについて考えたりする機会になればと思っているのでぜひご利用いただけたらと思います。
筒井:本日はみなさんありがとうございました。
\ 本ウェビナーでご紹介したキャンペーン詳細はこちらから/
ーSTAFFー
イベント企画:XTalent株式会社、株式会社grow&partners
編集:栗林 杏子(XTalent株式会社)
ライティング:首藤響子
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