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「自己肯定感」って?

こんにちは。子育てママのゆきです。
皆さん、「自己肯定感」ってご存じですか?
自己肯定感は、仕事のパフォーマンスや人生の満足度を上げる上で重要な要素の一つです。
今日は「自己肯定感」について関連するワードも含めてお話していきます。

自己肯定感とは?

自己価値に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、どう感じているかによって決まる感覚です。
自己肯定感とは、「自分の存在そのものを認める」感覚であり、「ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的、好意的に受け止めることができる感覚」のことで、「自分が自分をどう思うか」という自己認識が自己肯定感を決定づけています。

さらに、そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自己価値を感じて自らの全存在を肯定する「自己肯定感」の感覚は、何ができるか、何を持っているか、人と比べて優れているかどうかで自分を評価するのではなく、そのままの自分を認める感覚であり、できた自分だけを肯定するというものではありません。
「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在」だと思える心の状態です。
この感覚を持てると、自分を尊重するように他者や周りの人のことも尊重できます。
すると他者からも尊重され、お互いに尊重しあえる関係が作れます。

自分は尊重するが、相手や周りは尊重しない、自分の価値は認めるが相手の価値は認められない、どちらかというと自分さえよければいいと身勝手な思考、行動をとりやすい傾向の人は「自己肯定感」が高いとは言えません。

また、自己肯定感が高いことは、今の自分に妥協して成長を止めたり傲慢になることではなく、どんな自分であっても、今の自分を受け入れることで、恐れや不安や自己否定からではない、安心感をベースにした真の意欲と共に、前に進む力を与えてくれるものです。

自己肯定感が高い人の特徴

①主体的に行動できる

「ありのままの自分」に満足できているため、たとえ劣っている部分や苦手なことがあっても「自分はダメな人間だ」と自分を卑下することはありません。
自分の長所に焦点を当て活かすことを考えられます。
また、他者に対して相手の欠点よりも、良い面へ自然と目を向ける傾向にあり、相手の考えや意思を素直に受け入れ尊重できます。

②自分に自信があり、言動や思考が前向き

物事を肯定的に捉えるため、思考や発言も前向きなものになります。
そして、自身の意思決定にも自信があるため、他者の目や評価に振り回されることなく、堂々と行動ができます。

③ものごとや感情を受け入れ、自らをコントロールできる

他人から嫌なことを言われたり、理不尽なことが起きた時も感情のコントロールができます。自分が感じた楽しさや、悲しさ、悔しさなどを素直に受け入れられるのも自己肯定感の高い人の特徴です。
人から褒められれば素直に「ありがとう」と受け入れ、失敗したら素直に自分のミスを受け入れられます。

④努力を継続できる

常に意欲に満ち、前向きな気持ちで努力を続けられるため、夢や目標を実現しやすいです。
出来なくてもいいという自分を肯定している安心感があるので、苦手なことでも苦痛を感じることなく意欲的に努力を継続できます。

⑤失敗を恐れない

物事を「まあ大丈夫だろう」「なんとかなるさ」と楽観的に捉えるため、新しいことや困難なことに対しても失敗を恐れずチャレンジします。
たとえ失敗したとしても、「また頑張ればいい」と前向きに考え、失敗も成長の糧にしていけるため、結果として成功しやすくなります。

自己肯定感が低い人の特徴

では、逆に自己肯定感が低い人はどのような特徴があるのでしょう。

①他者と比較する癖がある

自己肯定感が低い人は、過剰に周囲の人と自分を比べてしまうという癖があります。
自己成長につながるという観点で、目標とすべき人がいることは決して悪いことではありません。
考え方や哲学を自身の指針として取り入れることで、行動の質が高まるというメリットがあるからです。
しかし過剰に他者と比較してしまうと、「なんでこの人はできているのに、自分はできないんだ」と自己嫌悪に陥ってしまったり、嫉妬や劣等感で苦しむようになったりと精神的に不安定な状態になります。

②過去にトラウマがある

例えば、厳しい環境で育ち、いつも親から怒られていた人。
優秀な兄弟と比較されながら育ってきた人。大きな失敗をしたことがある人。
このように、過去の失敗経験や自尊心を傷つけられた経験が原因で、自己肯定感を高く持てないという人も少なくありません。

③承認欲求が強く、他者に依存してしまう

自分で「自分のこと」を認められないために、他者に認めてもらうことで自分の価値を確かめようとする傾向もあります。
そのため、常に他者の目を気にしており、いかに他者から評価されるかが行動基準になります。
また、自分に自信が持てないため、主体性に欠けるという特徴もあります。
意思決定を他者にゆだねることが多く、自分一人で決断しないといけない場面でも「いかに他者から否定されないか」という基準で選択肢を選ぶことが多いです。

自己肯定感に類似する言葉「自己効力感」

自己肯定感とよく似た言葉に「自己効力感」があります。
自己肯定感はありのままの自分を認める感覚ですが、自己効力感は自分の可能性を認知していることです。

似ているようで異なる意味を持ちますね。

「自己効力感」とは?
自己効力感とは、ある状況下で結果を出すために適切な行動を選択し、かつ遂行するための能力を自らが持っているかどうか認知するための言葉です。
英語で「セルフエフィカシー」といい、自己可能性とも訳されます。
この概念は、アメリカの心理学者であるアルバート・バンデューラが提唱しました。
「自己効力感が高い人ほど、人は実際に行動できる傾向にある」と述べています。
自己効力感を通して物事にチャレンジできるのです。

自己効力感の重要性

近年、自己効力感の重要性は、ビジネスシーンではもちろんのこと、教育、予防医学、産業の分野など様々な場面で活用されています。
それは、自己効力感が行動変容を引き起こす客観的な先行要因になっていたり、行動変容を確実に生み出す力がある、といった特徴が広く社会に認知されたためと考えられています。
簡単に言うと、必要性を感じていても、実際に行動できない状況が多い中、「自己効力感」があることで、実際の行動ができるという効果が期待できるのです。

セルフコンパッションとは?

もうひとつ似ている言葉で「セルフコンパッション」という言葉があります。
セルフコンパッション(self-compassion)は直訳すると「自分への思いやり」「自分への慈悲のこころ」で、人生の困難やストレスに対する「自分自身への思いやり」を実践する心理状態やその技法を指します。
セルフコンパッションは概念化され、3つの心理尺度が作られました。

  • 自分への優しさ

  • 共通の人間性

  • マインドフルネス

セルフコンパッションを高めるには、自分自身を他人と接しているように労わり、ありのままを受け入れます。
共通の人間性は、自分の失敗や苦しみを特別視せず、誰でも共通して経験するものと他人と共通点を見出す考え方です。
たとえば自分が辛い時「なぜ自分だけがこんなに辛いのか」と考え込むのではなく、「誰でもこのような辛い経験はある」と捉え、苦しみの軽減を目指します。

セルフコンパッションに似た、「マインドフルネス」は先入観をもたず現実をあるがままに受け入れ、心を「今」に向けた状態を示します。
この3点の要素を満たすセルフコンパッションは、「自分自身への思いやり」を実践する方法ともいえるでしょう。


いかがでしたか。「自己肯定感」「自己効力感」「セルフコンパッション」については著書もたくさん出版されており、自分自身と向き合うためにとても需要なワードといえます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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