伊福部昭 - ゴジラのテーマ / GODZILLA「ゴジラ」1954
やーもう凄い人ですよ、伊福部さん。
やっぱり唯一無二の世界に誇れる日本の作曲家の一人。
時代が時代であったとはいえ、独学で作曲をマスターし、
これだけの「The ジャパン」な、素晴らしい音楽をたくさん作られた。
そして、伊福部さんと言えばゴジラ。
まずゴジラですよゴジラっっ
ゴジラ大好き〜
その昔、あなたの正体は何か?…って、
心理テストをやったとき、なぜか「あなたは破壊神ゴジラです」って、なっちゃったこともあったなあ(遠い瞳)
「ゴジラ」1954 予告編
好きー❤️
モスラもラドンもキングギドラもガメラも、大怪獣ガッパも大魔神もウルトラQも仮面ライダーもキカイダーも、
特撮モノ大好きな私デス(ウルトラマンはさほど)。
そして、ゴジラはやはり初代ですよ、初代!
これは後のシリーズとは、別作として考えないとと思ったりする。(モスラVSゴジラやなんかも好きですけどね)
一言で言えば天才ですよね、伊福部さん。
曲に込められた大和魂。
ジャパンスピリット、もののふ文化ですよ!
維新的な音楽ですよ(意味不明)。
なんていうのかなー…
お腹のもっと下の深いところ、日本人としてのルーツというか~ それが呼び覚まされるというか~
底の底から血が奮い立たされて、血脈や魂の根底から揺さぶられる音楽なの。そんな響きがあるの!
伊福部さんの作る音、すべての曲には…
「ゴジラのテーマ」1954
ゴリラとクジラを合体させて、ゴジラ。
それがいつの間にか、「GODZILLA」ゴッド+ジラ…
…に、なってたりなんかして。
して、ゴジラという存在とその映画のテーマを考えるとき、忘れてならないのは第五福竜丸の被爆事件のこと。
はい。原爆怪獣ではなく、水爆怪獣なのがミソ。
ゴジラを生み出した歴史的事件『第五福竜丸事件』
悲しい事件です。被害者であるというのに、国同士の関係性から隠匿されてしまい、そのことで風評被害がおきてしまい、なおかつ公的な支援も賠償も得られず、苦しんだたくさんの乗組員の方たちの無念とその後の人生を思うと、胸が痛くなります。
して、被害にあったのは、第五福竜丸の乗組員の方たちだけでなく、たくさんの方たちが犠牲になってしまったのでした。勿論、ビキニ島の島民達も。
ビキニ 知られざる証言
「ゴジラ」自衛隊マーチ
この曲流れると自衛隊キター!! って、なるんだけども…
確か正確な曲名は自衛隊マーチではないんだったと思った。
でも、既に自衛隊のテーマとなりつつあります。
自衛隊と言えばこの曲ってくらいに…
でね「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」
これを去年観に行ったわけですけど、泣けたー(T-T)
「ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ」2019
…って、映画の内容がちゃんと初代作品をオマージュしてくれたことに感動したってのもあるんだけど、音楽がねー
伊福部さんのテーマ曲を素晴らしくアレンジしてくれてたので、曲を聞いた途端。
「わぁああああああ〜ん!!(T◇T)」…って、
なっちゃったわけですよっっ
モスラのテーマにもね、これまた…
「でぇえええええええ〜!! モスラや モスラやがなっ!!」
…って、大興奮すよっっ
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』特別メイキング映像/音楽:ベア・マクレアリー 2019
こやつ、ベア・マクレアリーっっ
よくわかってるっっ ちゃんとわかってるっっ
ゴジラを、日本人のツボをよくわかっとるっっっっ〜!!
そうよ、これ! これなのよ!!
モスラにはやっぱり、この曲しかないのよっっ
キングギドラに般若心経
伊福部スピリットをよく理解しとるやないけ〜!!
…って感じ、マジやられたわ。
これはテレビとかDVDとか、家庭用ではなくて、
映画館の大音響で聞いたからこその、さらなる感動ですた。
とは言うものの、モスラの歌は伊福部さん作品ではなくて、
本多猪四郎、田中友幸、関沢新一、古関裕而さんの合作ということなのでした。
ザ・ピーナッツ「モスラの歌」1961
追記) でもね。。。「ゴジラvsコング」に関しては、うーん…
な映画でした。がっかりしたー
「Godzilla」2014
最初のムートーはなあ…まあまあでしたかね。
モスラとラドンが出てきた感動に比べると…影薄くなっちゃった。
最初ムートーと聞いたとき、
「え?ムトゥ?」
もしくは
「武藤さん?」
と…思ってしまったのは、何を隠そう私です。
「地球防衛軍」1957
不安を煽るメロディですよね。ゴジラから至る曲。
「海底軍艦」1963
「SF交響ファンタジー第1番」1983
伊福部さんが、自らの作品「東宝特撮映画の音楽」を1983年に演奏会用管弦楽曲として編曲した作品とのこと。第1番から第3番までの3曲があって、ぜんぶ三管編成を採用しているそうです。
交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」 (1991)
石井眞木指揮 新星日本交響楽団 [1991年初演ライヴ]
なんていいますかねー
「ゴジラ」の音楽は、伊福部さん以外には考えられなかったし、映画「ゴジラ」の成功は、日本人のDNAに刻まれた本能やスピリットを呼び覚ます、伊福部ミュージック無くしてはなかったようにも思うのですよ。
いやさ、本当に素晴らしい作品をたくさん残された作曲家さんでしたし、数々の伊福部語録が指し示し、それを語るように…他の人には作れない、日本人の源流としての音を追求した人でした。
だから、もっともっと全世界的に評価されていい作曲家だと思うのだけどなあ~ これだけアニメやゲーム音楽が市民権を得た現代でも、未だに特撮映画を一段低く見る人がいて、とても残念に思うである。
そして「大魔神」三部作も大好きなんですが、これもやっぱり伊福部さん。
「大魔神 - メインタイトル」 1966
「大魔神怒る」1966
「大魔神逆襲」1966
大魔神、時代劇としても良い出来でした。役者さんたちもスバラな人たちがたくさん出ているし(お馴染みの悪役さんたちも)。
「大魔神逆襲」は子供たちが主役なので、そのけなげさに泣かずにはいられないのです。
『大魔神(Daimajin)三部作』
怒り!、何処ともなく去っていくシーン集
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/11/03 掲載記事より転載