Bill Haley & His Comets - Rock Around The Clock / ロック・アラウンド・ザ・クロック - 1954
今の若い人たちはこの曲知らんかなー
1954年代のアメリカの曲。
ロックとタイトルに入ってるけど、ジャンル分類としては、オールディーズとか、アメリカンポップスになっちゃうのかなっっっ 古き良きアメリカのダンス音楽って感じ。
いちおう、ロックの古典、古典ロック…オールドロック(クラシック・ロック)のポジションには位置していますが。
「ロックンロールの最初で最大のヒット曲」とされ、ギネス・ワールド・レコーズの認定によれば、世界中で通算2500万枚(推定)を売り上げたとされており、1987年に「ロックの殿堂」入りを果たしてもいます。
「Rock Around The Clock」1954
※何気にビルの前髪が昭和の漫画的髪型で気になるっっっ トキワ荘系の漫画家さんが描くキャラみたいでw
映画「Blackboard Jungle / 暴力教室」1955
んでもって、
MGMのこちらの映画のオープニングにも使われました。
して、ビルボードチャートにおいて7月9日から8月27日まで8週連続1位という大ヒットを記録しまして、これをきっかけにアメリカをはじめ世界的なロックン・ロール・ブームが起こったりなんかしたのです。
はい。この時代のオールディーズ、アメリカンロックも大好きです。50年代から60年代にかけての懐メロ。
当時を描いたハリウッド映画のプロムシーンなんかで、ポニーテールにしたヒロインが意中の人と、この曲でダンスしてくるくる回って股くぐりをして…な、そんなイメージ。
青春映画「アメリカン・グラフティ」では、使われていたようないなかったような??
映画「American Graffiti」1973
全編見て、確認する気力無し。
で…アテクシにも、花の高校生時代がありまして…
文化祭の準備をしているときに、たまたまこの曲がラジカセで流れてきたんですが…その時、同じ洋楽好きのクラスメイト(女子)と目が合い、調子に乗って、あの60年代のアメリカンカップルがよく踊っていたダンスをしようと試みて、リフトが出来ず二人して、すってんころりん大転び…
周囲に、「何やってんの あんたら」
と…白い目でみられましたっっっ
うん、出来ないよ。運動神経ないし。
そもそも踊りも、ツイストとモンキーダンスくらいがせいぜい。あんな風に格好良く踊れたらいいなーと思いつつ。私が真似すると、ひきつけを起こしたタコ踊りになっちゃう。
はぁー
ダンスは見るのも好きですし、ミュージカル映画なんかも大好きですけど、それは自分が踊れないからなんだよなあ…
踊れたらいいなあ、でも無理だったなあ。(クラシックバレエも好きですぜい)
てなわけで「グリース」は大好きだあ。(この映画についてもそのうち語りますです)
ちなみに、ビル・ヘイリーことウィリアム・ジョン・クリフトン・ヘイリーはミシガン州出身のアメリカ人。
カントリーミュージックとスウィングジャズを聴いて、音楽に親しみ、ギタ-をマスターし、路上演奏で認められたことから、いくつかの巡業バンドを渡り歩いた後で、地元に戻って自らのバンドを結成。
鳴かず飛ばずの時代を経て、バンド名を「コメッツ」と変更し、ようやくヒットを飛ばしたのが1953年。
「Crazy Man Crazy」1953
こちらが最初のヒット曲。ビルボード誌で最高12位まで行きました。
「Fractured」1953
「Live It Up」1953
「straight jacket」1953
「Shake, Rattle and Roll」1954
「Round Up of Rhythm」1954
「See you later alligator」1956
「Razzle Dazzle」1957
「Skinny Minnie」1958
「Joey's Song」1959
「Florida Twist」1960
一気にブレイクして、その後は斜陽というのはよくあるコースで、ブームになった後にロックンロール害悪論なんかも生まれて社会悪のように叩かれた時代、ロックの新旧世代交代などを経て、紆余曲折いろいろありましたけれども。
何ていうか、ロックの春(プラハの春か)を呼び覚まし、ロックを世に生み出したパイオニア、時代を作り上げたと同時にロックの黎明期を駆け抜けたのが、ビル・ヘイリーと彼のバンドたるコメッツのメンバーたちと言えるのかなあ。
まさにロックンロールの生みの親。彼とこの曲「ロック・アラウンド・ザ・クロック 」なくして、今のロックを語ることは出来ないのでありました。
ちなみにビルは1981年に永眠されております。合掌。
(殿堂入りの前ね。1987 年は遅すぎました)
F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。
「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/08/27 掲載記事より転載