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Jan and Dean - Surf City / サーフ・シティ - 1963

夏だから海だビーチだ、マリンスポーツだ!…で
サーフィン&ホッドロッド・サウンドのジャン&ディーン。

日本ではイマイチ知名度が低い彼らですが、
アメリカではCBSテレビでドラマ化もされていたり。

「Jan & Dean Dead Man's Curve/デッドマンズ・カーブ~夢のサーフシティー」1978

そのまんま、ジャンとディーンのデュオなんですが。

二人は中学高校の先輩後輩という間柄で、タッチ・フットボールチームに参加したことから意気投合。(エルビス・プレスリーの所属チームと対戦したこともあるそう)

して、高校のYMCAクラブ「Barons」のメンバー数人で、ドゥワップのグループ「Barons」を結成し、学校行事などでショーを開催するなどしていた模様。
やがてアーニーという人物を加えた三人組になり、
1958年に自作曲をレコード会社に売り込み…

「Jennie Lee」1958 

こちらの曲でレコードデビュー。
ちなみにこの時は、ディーンが陸軍予備軍に入隊していたので、ジャン&アーニーとしてのリリースとのこと。

そして、ディーンが軍務を終えたことで、ジャン&ディーンとして活動を開始。

「heart and soul」1961

この曲が全米25位にチャートイン。

「Linda / リンダ」1963

こちらは下記バディ・クラークの曲を、
フォーシーズン風にリメイクしてカバーしたもの。

オリジナル Buddy Clark「Linda」1946

この頃、ビーチボーイズを招致してのショーを行ったことで、彼らのサウンドに刺激を受け、サーフサウンドを取り入れることになったそうです。

「Drag City / ドラッグ・シティ 」1964


「Dead Man's Curve / デッドマンズ・カーブ」1964


「Little Old Lady from Pasadena / パサディナのおばあちゃん」1964 


「Ride The Wild Surf  / ライド・ザ・ワイルド・サーフ」1964

「Sidewalk Surfin' / サイドウォーク・サーフィン」1966 

こちら、原曲はビーチボーイズのこの曲

「catch a wave」1966

ビーチボーイズとはそんな感じで、音楽的にも交流があると言うか仲が良くて…

ドキュメンタリー映画「Jan And Dean & The Beach Boys - The T A M I Show / ビート・パレード」1964

こちら、サンタモニカ市公会堂で行われた、合同コンサートでも共演していたりします。ちなみにこの合同コンサートにはストーンズやチャック・ベリー、ロネッツやジェームス・ブラウンなど有名どころがたくさん出ていて、今もネットで映像を見ることが出来ます。

でもって、

「Surf City / サーフ・シティ」1963

ビーチボーイズのブライアン作曲で、作詞はジャンです。
はい、完全にビーチ・ボーイズ。でもコーラスは違うけど。

そんなんで…ビーチボーイズの曲をカバーしたり、お互いに曲を提供したり、レコーディングに参加してコーラス担当したり、そんな交流があったりするのでした。

…が、

1966年にジャンが追突事故にて、二か月以上昏睡状態に陥るほどの瀕死の重傷を負うことになってしまい、結果として活動停止に。相棒だったディーンは、大学で専攻していたデザインの道に進み、レコードジャケットの制作などに携わることになります。
もちろんビーチ・ボーイズのもだし、ダイアナ・ロスやスプリームスと言った、有名ミュージシャンのジャケットを手掛け、賞なども受賞することに。

同時に70年代になってから、Papa Doo Run Runというバンドに加入。回復したジャンは、Jan and the Aloha Bandというバンドを結成。1974年にはニューヨークで開催されたオールディーズのショーに出演。事故以来、初めてジャン&ディーンとして参加し、ビーチ・ボーイズのライブにもゲストとして参加します。

また、1994年にはジェームス・ブラウンのライブにも参加。しかし…2004年にジャンが病死したことで事実上の解散に。

とはいうものの、ディーンの方は、2012年にビーチ・ボーイズのツアーに参加するなどしているようなので、後遺症の心配もなく 現在も健在なようです。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/08/17 掲載記事より転載



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