Claude Ciari - La playa / 夜霧のしのび逢い - 1964
以前、チリアーノさんを取り上げた時、チアリさんぢゃありませんぜ!って書いた、そのチアリさん。
日本人の奥様と結婚されて帰化されたので、今は智有蔵上人さんとおっしゃいますの。
して、純粋なフランス人でフランス出身のギタリストさん。パリ証券取引所にコンピューター技師として勤務しつつ、売れない頃のビートルズも前座を務めた、レ・シャンピオンズと言うロックバンドのギタリストだったんですが…
20歳の時に4年間在籍していた、そのバンドを脱退。ロックから、アコースティック・ギターのギタリストに転身されたということです。
1964年に「夜霧のしのび逢い」が世界的にヒットしました。ちなみに原題「La playa」は、スペイン語で意味は「浜辺」。内容が「夜霧のしのび逢い」とまったく関係ないじゃないかーって話っっ
映画「The Red Lanterns(Ta kokkina fanaria)」1963
そして、この曲はギリシャ映画「夜霧のしのび逢い」の主題歌として誤解されてるけど、実のところ違うのでした。
だから、曲のタイトルが映画の内容と関係ない「浜辺」であるのは当然。
映画は1963年に公開されたわけですが、日本で公開されるときにのみ、この曲が勝手に使用されたというもの。差し替えられたっていうのかなー
なので、日本人的にはあの映画とこの曲がイコールになっているものの…ギリシャや他国では、まったく関連無しというか結びつくはずもなく、外国人には通じないということデス。
世界的なギタリストさんなんですが、傍らで日本人タレントとして活躍されていて、こんなCMでお茶の間にてお馴染みの顔ともなりましたよねー
ニコニコのりCM 1981
普段は関西弁で話されるそうですよ。
「夜霧のシルエット」1979
土曜ワイド劇場のテーマ曲でした<「京都殺人案内」
「朝もやの渚」2010
日本放送の深夜放送エンディング曲で、ジョニー・ピアソンの曲のカバーだったり。
「夜霧のしのび逢い」1964
映画の予告編を探したんですけど、見つからないっっ ギリシャ映画はマイナーですからね。よい映画なんですけども。はい、ハッピーエンドという言い方だと語弊があるけど、悲しい内容ですが、めでたしな感じの映画。
でも、日本でヒットしたのは、この曲ありきのような気もしますですな。この曲もアコースティックな名曲で、映画「禁じられた遊び」の「愛のテーマ」と同様に、ギター初心者の練習曲としてよく使われたりするお馴染みの曲つかー、寂しげで哀愁たっぷりなムーディな曲。
昨今では映画にこういう雰囲気の曲、あまり使われなくなりましたよね。令和の時代には違うって感じの、昭和な雰囲気のメロディなのかも知れません。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/03/29 掲載記事より転載
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