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Case Study-No,1「長い別れ」

執筆・初出は15年位前になります。以前のblogに「スピリチュアル・カルテ」あるいは「スピリチュアル・ケース・ファイル」として掲載していた何本かの文章。色々考えましたが、このようなものを書いて公開することとした経緯と趣旨を考えた時、やはりお蔵入りさせることなく、こちらにまとめておこうと思いました。blogよりもこちらNoteで見る方がPCにしてねスマホにしても読みやすいという話も頂きましたので。その辺りの事は別途書き起こします。

【スピリチュアル・カルテ~No,1】

これはクライアントさんというよりは、プライベートで親しくお付き合いをしている友人のお話です。彼女が良かったら私の話を使って下さいな・・・と、進んでそう言ってくれたので、文章に起こさせていただくことにしました。

その日の彼女は恋人からの別れ話に手痛いダメージを受けて、深い悲しみの淵にありました。もともと体の弱い彼女は、その心の衝撃から酷く体調を崩してしまってもいました。彼女を独りぼっちにするのに少し不安を感じた私は、「泊まりに来ない?」と前日からの宿泊に彼女を誘ったのです。

翌朝、休んでも体調の優れない彼女に、私は何か少しでも役に立つかも知れない・・・と、ヒーリングを施すことにしました。その当時の私は、レイキのアチューメントを受けたものの、他人にヒーリングをすることをほとんどしていませんでした。

寝ている彼女の頭にそっと手を触れた瞬間、ふいに彼女のガイドの一人が現れて私の耳元に囁くように話しかけてきたのです。
それは白髪の老人で、いかにも学者か哲学者といったタイプの人でした。

「これの痛みの原因となった出来事は過去に遡ることが出来る・・・」

その言葉と同時に私の頭の中に、次のような光景が飛び込んできました。
それは一瞬の出来事にも感じましたし、長い時間のようにも思えました。
その時の感覚は、まるで絵巻物の詰まったカプセルかDVDのようなものを
頭の中のハードディスクに放り込まれたようなかのようでした。

そして、私は彼女…Sさんと彼との過去生の物語を知ることとなったのです。

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まず見えたのは、広い田園風景に囲まれた村。
ヨーロッパの何処かの田舎という感じがしました。
決して豊かではない村。けれど信仰厚き人々が濃密な関係を築きつつ、
助け合って暮らしている村といった感じでもありました。

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