裏の顔があるから、表の顔がある。
今年の4月末。ゴールデンウィーク。
せっかくの連休にどこに行こうかなーと悩んだ末に夫と関西へ、旅に出ました。
京都、奈良、そして最後に大阪。
最終日はUSJで思いきり最新のエンタメを楽しんだのですが、その前日に行ったのが万博記念公園。
特にこれという目的はなく、なんとなく次の万博までに行っておきたいかも!と思いつきで向かいました。
駅に着き、公園の規模に圧倒されつつ遠くからでもすぐ目に入ったのが、太陽の塔。
もちろん存在は知ってるしテレビでは見たことがあるけれど、本物を見るのは初めて。
遠くからでも独特のオーラを放ってて、言葉にできない「すごさ」を感じつつ。
駅から歩くこと10分。ついに、正面から見える位置にたどり着きました。
「す、すごいね…」
あまりの迫力にうまく言葉が出てこず、夫と2人でひたすら「すごい」を連呼。
でも、お互いとんでもなく感動していることはよくわかりました。何に感動しているのかはわからないけれど、その存在感にただただ圧倒されて。本物ってやっぱり違うな、と。
裏に回ると、今度は黒い太陽が。
これまで表の太陽の顔しか意識していなくて、裏の顔は初めてちゃんと見た気がします。
調べると現在を象徴するのが、表の太陽の顔。
過去を象徴するのが、裏の黒い太陽だそう。
アートに詳しいわけでもないし、岡本太郎さんが込めた真のメッセージはわからないけれど…
この裏の顔があってこその、表なんだなあ。
今までなんとなく表の顔しか知らなかった太陽の顔が、不思議とちょっと違って見えてきて。
過去に積み重ねてきたものとか。
影の努力とか。
プライベートでの姿とか。
そういう「裏」って、人間でもなかなか見る機会がないですよね。
著名な人のドキュメンタリーを見る機会があっても、目の前にいるその人のドキュメンタリーを見る機会はない。
でも、どんな人にも普段見えてない裏があって、それがあるからこそ普段見てる「その人」がいるんだろうな。
表の顔だけを見てその人を知った気になってはいけないし、裏の顔を想像すると、今までよりもっと思いやりを持ってその人と関われるのかも。
太陽の塔を見ながら
そんなことをしみじみ思う、
大阪旅でした。
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