まだつくりかけの、おにぎりだけれど。
阿部広太郎さん。
コピーライター&作詞家であり、企画講座
「企画でメシを食っていく」「言葉の企画」を主宰する私の恩師です。
阿部さんが大切に続けられてきた活動の一つに
「Schoo(スクー)」でのオンライン生放送授業があります。
Schooとは、大人たちが一生学び続けられるオンライン学校。ビジネス・コミュニケーション・デジタル・語学などさまざまなジャンルの授業を、業界のトップランナーの方々から、オンラインで、生放送で、受けることができます。
2020年から約2年間、「心をつかむ超言葉術」というタイトルで毎月授業をされてきた阿部さん。
著書の『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』や『それ、勝手な決めつけかもよ?』で取り上げられている内容をベースに
言葉を企画することについて講義されてきました。
企画書やコピーライティングはもちろん、今生きている時代も、日常も、自分の人生も、すべて「企画」なんだ…!と教えてくれる授業です。
2年間にわたり開講された授業も次回第24回、いよいよ最終回。そこで今回は私が受けた授業の中でも特に印象的だったものについて、ご紹介させてください。
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第5回 伝わる企画書 阿部広太郎の返信
「第4回 伝わる企画書の贈り方」で企画書はラブレターであることを教えてくださった阿部さん。
愛と熱を持って取り組むこと。でも、それを一方的に伝えるのではなく「伝わる」ように心がけることの大切さを学びました。
3つの心がけ
①自分は本気か?
②相手は喜ぶか?
③本当にできるか?
阿部さんが過去手がけられた企画書を通して、いかにこれらが重要かを実感しつつ…この学びを実際の企画書づくりに活かし、まとめた企画書を提出すれば阿部さんが添削してくださる(全員分!)という贅沢な企画が開催されました…!
テーマは「Schooのコピーを考え、企画書にまとめる」。
さっそく私も応募させていただきました。
企画書の中から、コピーの部分だけを抜粋して載せさせていただきましたが…2つあるのは、一度提出した後に再チャレンジさせていただいたからで。再チャレンジ分も添削してくださった阿部さん。本当に感謝です…!
阿部さんにコメントいただき気づきましたが、1回目は、コピーにこめた「狙い」を表現しきれていなくて。「褒めたいわたし」ってなんなのか?何を褒めたいのか?がわからず。
私が伝えたかったのは、それぞれ仕事や家事で忙しい中、スクー生が授業にたどりつくまでの道のりの尊さ。そんな自分を褒めて、自分のこともスクーのことももっと好きになってほしい!そんな思いを2回目のコピーには込めていました。
ちゃんと粘れば、言葉は引き出される。この姿勢を学べたことが最大の学びでした。
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第23回 未来を解釈する
-我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか-
誰かの正解にしばられずに、自分らしく自由に「解釈」することで過去の後悔も、未来の不安も自分の正解に変えられる。そんなメッセージが詰まった1冊『それ、勝手な決めつけかもよ?』。
第20回・21回では自分の過去を、第22回では2022年という現在(+直近の未来)を、そしてこの第23回では自分なりの「未来の解釈の仕方」について学びました。
印象的だったのは「おにぎりメソッド」の話。
自分の未来を考えるときに、自己分析ではなく「自己選択」を意識することが大切で。
自分はこれまで何を選択し力を入れてきて、どんな強みがあり、これから何を成し遂げたいと思っているのか。その3つのトライアングルの中心(つまりおにぎりの具の部分)にはゆるぎない軸「自分コンセプト」があって。
具とトライアングルを行ったり来たりしながら、自分コンセプトが固まれば、自分の向かいたい未来が見えて来る…というメソッドです。
第23回の授業を聞きながらいても立っても居られず、急いでメモしたのがこちら。
ぐちゃぐちゃすぎて恥ずかしいですが…
(おにぎりとんがりすぎてるし…)
おにぎりメソッドは以前から本で読ませていただいていましたが、あらためて考えてみると
自分の考えが整理できつつ、いかにまだ固まりきらずふわふわしたものであるか…も実感しました。
仕事用のおにぎりと、プライベート用のおにぎり。
分けて考えるべきなのか?共通してることはあるのか?本当は1つにしていきたいのでは?なんてことを
考えつつ。おにぎりがその日完成することはありませんでした。
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おにぎりの完成をめざして
先日会社で内示があり、等級が上がるにあたって
管理職を目指すか、専門職を目指すかのコースを選ぶように言われました。
企画職でありたいということ以外は、正直まだ答えは出ておらず、これを書いてる今も、悩み続けています。
伝わる企画書づくりも、
人生プランという名のおにぎりづくりもまだまだな私。
それでも、一人でも多くの人に自分の思いを伝えたいし、自分が何を大切にしていて、どこに向かっていきたいのか、向き合い続けたいという思いだけは、あります。
仕事としての企画も、
人生という企画も、
「言葉」が行きたい方向へ導いてくれる。
阿部さんの授業が、そう教えてくれました。
最終回を迎えるのは寂しいですが、これからも自分なりに粘って、自分なりの「言葉の企画」をし続けたいです。
阿部さん、2年間本当にお疲れさまでした。
そしてありがとうございました。
自分なりのおいしいおにぎりを目指して。
これからもまだまだ企画、し続けます。
授業最終回は3月24日(木)20:00-21:00。
詳細はこちらより…!
過去に書いた阿部さん著書の感想はこちらから、もしよろしければ…!
『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』
『それ、勝手な決めつけかもよ?』