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毎日のごきげんをつくってくれるクッキー缶たち
一番好きなお菓子は何?と聞かれたら、なんと答えるだろう。あまりにも選択肢がありすぎて、とても難しい質問だ。
それでも私なら……最終的に、クッキーを選ぶと思う。常にクッキーを欲しているクッキーモンスターに共感するくらいには(?)気付けばクッキー好きになっていた。
優雅でゆっくりとした時間が流れるお家では、紅茶とクッキーが出る。そんなイメージが昔からあって、今も心のどこかで憧れ続けているのかもしれない。
そんなクッキーがたくさん詰め込まれた、夢のような箱がある。そう、クッキー缶。
家には食べた後の缶がたくさん積まれていて、一体どれだけの数を食べてきたのか……と自分でも驚くほど。
気づけばあれよあれよとその沼にハマっていて、驚きつつ。今回はその理由と合わせておすすめのクッキー缶たちをぜひ紹介してみたい。
みなさんにとって、とっておきの1缶が見つかりますように……(長いので、気になるところだけでもぜひ!)
🍪
クッキー缶にハマる理由①
日持ちするから少しずつ食べられる
クッキー缶は他のお菓子と比べても、とにかく日持ちするのが嬉しい。ケーキやフィナンシェなどの焼き菓子も大好きだけれど、クッキーはいつ食べたっていいし、一回にどれくらい食べたっていい。そんな柔軟性があるところが気に入っている。
私は毎日少しずつ食べて、できるだけ長く楽しむのが好きだけれど、そんな食べ方にぴったりの「種類が多いクッキー缶」の中からおすすめを紹介したい。
noi de beurre
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ノワ・ドゥ・ブールの「サブレ・アソルティ」。7種入りのSサイズと11種入りのMサイズがあり、私はMサイズを購入。
当時(3年前くらい)新宿伊勢丹店に行って、長蛇の列だったけれど……並ぶ価値大アリ。いい意味で冒険しすぎてない、シンプルでオーソドックスなものが好きで、いろんな種類を楽しみたい方はぜひ。
AU BON VIEUX TEMPS
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東海道新幹線の車内販売で運がよければ、名店のクッキー詰め合わせが買える……!そんな噂から、その名を知ったオーボンヴュータン。
一度だけ尾山台本店に行ったけれど、一歩お店に踏み入れると「ここはパリか?」と思うほど、クラシカルで優雅な雰囲気の店内にケーキやデリがずらっと並んでいて……夢のような空間だった。クッキー缶「プティ・フール・セック」は、小では6種類、中では8種類、大では10種類のクッキーが楽しめる(写真は小)。どれも上品で大人な味わいで、オンライン購入可能なのも嬉しい。
koe donuts
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その名のとおり、京都にあるドーナツ屋さん。
店舗の内装やアートワークはなんと隈研吾さん・長場雄さんが手がけられているという豪華すぎるクリエイティブで、一気にファンになった。
メインのドーナツはもちろんおいしいけれど、クッキー缶も大注目。ドーナツ屋さんらしい「ドーナツ型のクッキー」は土台のクッキーは同じながら、味がバラエティに富んでいて、とっても楽しい。クッキー缶はオンラインで購入可能だが、機会があればぜひお店へ。
クッキー缶にハマる理由②
置いているだけで気分が上がる
クッキー缶は、中のクッキーはもちろん、外の「缶」もお楽しみポイント!おしゃれだったり、かわいかったり、美しかったり……食べなくても置いているだけでときめくし、気分が上がるという。
そんな見た目からして宝箱のような、見た目に惹かれるクッキー缶をご紹介。(もちろん中身もおいしい)
積奏
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正確には「缶」ではないけれど、まあ仲間ということで……百貨店のクッキーフェアを物色していて、どれをお持ち帰りすべきか悩みに悩んでいたタイミングで一目惚れしたのが積奏の「ガトーサブレセット」。
お店の看板商品はバターサンドとのことだが、私にはこのサブレが輝いて見えた。パッケージは複数種類あり、私が購入したのは写真の「森」だけれど、「海」も「街」も美しいのでぜひチェックしてほしい。(オンライン購入可能)
KEITA MARUYAMA
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インスタの広告からリンクに飛び、まんまと購入するという初めての体験をしたクッキー缶。でも、全く後悔することなく見た目も中身も大満足だった。
さすが、ファッションデザイナーが手がけるクッキー缶。鮮やかな缶がとにかく目を引き、その華やかさについつい心奪われてしまう。オーソドックスな中身もまた好みで、自分用にもギフト用にもおすすめしたい。季節ごとに限定缶が変わるので、要チェックだ。
大須ベーカリー
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名古屋旅をしていた時にたまたま通りかかったパン屋さんで、たまたま出会ったクッキー缶。
「しあわせクッキー」という、なんとも魅力的なネーミングのクッキー缶はさまざまな柄があり、どれをお持ち帰りすべきか迷ってしまう。
……と言いつつ私は写真の缶に一目惚れし、これ一択だった。色味といい、ステンドグラスっぽい雰囲気といい、何もかもが絶妙!中身をなぜ撮り忘れたのか……と後悔しているが、素朴な優しい味わいはよく覚えている。運命的な出会いを果たしたクッキー缶に、いつか再会したい。
クッキー缶にハマる理由③
いただきもので世界が広がる
自分で買うクッキー缶もいいけれど、人からいただくものは特別な嬉しさがある。こんなかわいいのがあるんだ!こんなおいしいものがあるなんて!!と思わぬ世界が広がるし、何より自分のことを思って選んでくれたと思うと何倍にも輝いて見える。そんなあたたかい思い出と共に、缶をとっておけるのも嬉しい。
ここでは実際にいただいて印象的だったものを、いくつか紹介したい。(紹介しきれないものはまた別の機会に……)
POMOLOGY
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POMOLOGYのクッキーボックスは妊娠中に友人や先輩からいただき、とっても嬉しかった思い出のもの。友人からもらった「オレンジとクロスグリ」の缶(写真)はあたたかみのあるパッケージに癒されつつ、クッキーたちも優しい味わいで。
クロスグリクリームのラングドシャにココアサブレ、オレンジのショートブレッド。みんな違って、みんないい。先輩からもらったベリー系の缶をはじめ、いろいろな缶があるのでぜひ自分用にもギフト用にもチェックしてみてほしい。
studio chaleur +
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こちらも妊娠中にいただいた、思い出の品。安産祈願のクッキー缶があること自体知らなかったし、もうすぐ臨月というドキドキのタイミングの中でいただいた、心あたたまるギフトが嬉しくて。
マタニティマーク型は最後までなかなか手がつけられずに、少しずつ他のものからいただいたけれど……こんな風にどの順番から食べようかな?と悩むのも、クッキー缶の醍醐味だなあとあらためて。
sableya
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「幸せの鳥」という名前の、クッキー缶。コンセプトもネーミングもパッケージももちろん中身も、とにかく全てにときめく。こんなクッキー缶をプレゼントしてくれる友人がいるなんて……ありがとうの気持ちが止まらない。
やさしい味わいのサブレを食べていると、その名のとおり幸せな時間が流れて。自分も誰かにプレゼントしてみたいなあ……と思った1品。
クッキー缶にハマる理由④
ギフトにぴったり
自分がいただいて嬉しいということは、誰かにプレゼントすれば喜んでもらえるということ。(た、多分……)ちょっとしたお礼や手土産に渡しているけれど、あまりにも魅力的でまったく同じものを自分用に買うこともしばしば。
そんな、思わず自分用にも買ってしまったクッキー缶たちをご紹介。プレゼント探しを言い訳にして、自分用のごほうびをちゃっかり買うのもおすすめだ。
sinonoka
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シノノカは小さなケーキ屋さん。ずらっとショーケースに並ぶケーキに目がいくが、ひそかに楽しみにしているのがその横にあるクッキー缶。
冬季以外は常時売っているsinonokanと、冬季限定のwinter kan(写真)。バレンタイン限定のValentine's kan(写真)にホワイトデー限定のWhiteday kan……と全て集めたくなるラインナップ。
今年のバレンタインは夫や家族にValentine's kanを渡しつつ、しっかり自分用にも購入した。小さな箱にぎゅっと詰まっているかんじがたまらなくって、エネルギー切れを感じるたびにひと口ずつ食べるのが幸せだ。
BISCUITERIE BRETONNE
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ビスキュイテリエ ブルトンヌはフィナンシェやパウンドケーキなど、どの焼き菓子も絶品。それでもギフトや自分用に一番買っているのは、クッキー缶だと思う。
常時販売している「クッキーアソルティ」は23個入りと47個入りがあり、特に23個入りはギフトにちょうど良いサイズ感・価格帯でおすすめだ。バレンタイン限定のピンク缶(写真)など季節限定缶もあるので、こまめにチェックしたい。(通常缶は記録用の写真がなく、すみません!)
Patisserie ease
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こちらは限定販売ですぐ売り切れてしまうため、ギフトにぴったりと言いながら自分用に買うのがせいいっぱいで、実はまだプレゼントできたことがない。
焼き菓子は何度かプレゼントしたことがあるが、見た目も中身も言うことなし!easeのお菓子を渡せばきっと「センス抜群な人」と思われるし、シンプルに自分がうっとりする。
私は毎年バレンタイン時期に「ジャルダン」(写真)という缶を買っているが、定期的に種類の違うものが数量限定で販売されているのでぜひチェックを。
クッキー缶にハマる理由⑤
旅先で思わぬ出会いがある
「えっ、こんなところでも売ってるの!?」と思わぬ出会いがあるのも、クッキー缶の嬉しいところ。名古屋の「大須ベーカリー」のように、全く期待してなかったのに、旅先でたまたま素敵なクッキー缶に出会った……なんて、ちょっとときめく体験ができることも。
まだ見ぬクッキー缶たちが全国……いや、全世界にあるのかと思うと、なんだかわくわくしてくる。
富士屋ホテル
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箱根の富士屋ホテルはまさに「思わぬ出会い」ができた場所。何気なくお土産コーナーを見ていたら、なんともクラシカルで美しいクッキー缶が……!
ホテル内で焼き上げた手作りクッキーということもあり、数量限定かつ少し勇気が必要な価格帯だが、持ち帰ってきたときの満足感と幸福感といったら……!これからもあちこちの宿泊先でクッキー缶との出会いを楽しみにしたい。
🍪
ここまで数々のクッキー缶を紹介してきたが、そのどれもが、毎日のごきげんをつくってくれる。
イライラの朝も、ヘトヘトの夕方も、ホッとしたい夜も。たった1枚、クッキーを取り出すだけで乗り切れる日がある。
これからもあちこち出歩いて探したいし、大切な人にも自分にも贈りたい。プレゼントしてもらったときにはそのあたたかさに感謝しつつ、自分のエネルギーに変えて、また周りにお返ししていきたい。
嫌なことも落ち込むこともある日々だけど。
自分のペースで自分のごきげんをとりつつ、人にもそのごきげんをおすそ分けする。もしかしたらそれが「大人になる」ってことなのかも。
とっておきの1缶を探す旅は、これからもまだまだ続く。しばらくこの沼からは、抜けられそうにない。