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マレビト
どうも、WisteriaQです。
前回「常世」について書いたと思う。
剣刻・剣君の世界観では「マレビト」という異形の存在が登場するが、常世とワンセットで描かれていることが伺える。
ちなみに「マレビト」は民俗学上でも語られている。
民俗学者・折口信夫先生のマレビト
折口先生のマレビトの定義は幅が広い。
・あの世の霊魂
・先祖、神様
・異界からの来訪者
・他所からの訪問者
など、祖霊信仰の意味も含まれる。
ゆえに剣刻のマレビトキャラクターの幅が広いことも納得できる。
田舎にまつわる話で来訪者が生贄になるという話を聞いたことがあるだろうか。
Jホラー系のホラーゲームではよく描かれる。
田舎にまつわる怖い話
怪談の定番に田舎にまつわる怪談がある。
生贄、祖霊、土着の神といった話があり、折口先生のマレビトと通じるものがある。
また、地域特有の風習・文化が描かれているのが特徴だ。
こういった民俗文化はその地域に宿る土地神や霊魂を祀り、崇める意味合いがある。
日本に奇祭が多いのも土地神・霊魂を信仰する形から生まれた神事によるものだと思う。
独自の風習・しきたりが残る田舎で来訪者、マレビトが生贄になるのも神様の為…。
なんとも残酷な話だが、実際にあった話も残されており、何とも言えない気持ちになる。
側から見れば、人によっては邪教のように思われてしまうのも仕方ない話だと思う。
神に近い土地
日本は古来からアニミズム・自然信仰によって国が成り立ってきたようなものだ。
多くは語られていないが、現代でもひっそりと神との交信、霊媒が受け継がれている可能性はあると私は考える。
機会を見つけて、私は民俗学の詳しい調査に出かけたいと思っている。