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結んで切れて絡まり繋がる | CONNECT

The best way to find out if you can trust somebody is to trust them.
誰かを信頼できるかを試すのに一番良い方法は、
彼らを信頼してみることだ。
(ヘミングウェイ)

こんにちは。wisteriaです。

今日のは、先日の続きです。

前回の分も併せて、よろしければ、読んで下さい。

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私は、Aちゃんとは学部生の時から、少し話す程度の関係だった。
Cくんとも、学部生の時、一度も話したことがなく、研究室に配属されても、あまり話すことはなかった。

2年前の初夏、あの時に、初めて、2人と長く、話した。

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3人が交錯した日から、数日後。
私に、ある転機が訪れる。研究室の先輩が、就職か進学か迷っていた私にこう言った。

「もし、迷っているのなら、僕は、進学を選んでほしい。」

Q先輩は、非常に優秀な方だが、あまり自分の意見を口に出す方ではなかったので、非常に驚いた。
この言葉が鮮烈に記憶に刻まれているため、次に発せられた言葉の1つ1つをよく思い出せないのだが、さらに、Q先輩は、このような言葉を続けた。

「3つのグループで構成された、このバラバラな研究室を繋げたい。」

私の所属研究室は、研究内容上、3つのグループに分かれている。(このことは、また、後日詳細を書くと思います。)

私は、進学のことは、まだ考えさせてほしいが、バラバラな研究室を繋げたい想いは同じだと伝えた。

すると、Q先輩は

Q先輩「ありがとう。
     僕とあなたは、既に違うグループだけど、
          もう1つのグループで信頼できる人はいないかな?
          コネクションを築いておきたくて。」

その時に、私は、偶然だが、
もう1つのグループに所属するAちゃんとCくんの顔が浮かんだ。
なので、そのことをQ先輩に伝えると、Q先輩は、

Q先輩「そうか...僕もCくんはどうかな?と思っていたんだ。
           Aちゃんに関しては、あまりよく知らないけれど...
             でも、もし協力できるなら、したいな...」

と仰ったので、私は、(何をきっかけとしてそうなったのか経緯を忘れてしまったが)たまたま、数日後にAちゃんとCくんとご飯に行く約束をしていたので、

「私自身、2人を信頼しています。
 なので、今度、Q先輩の想いとかを2人に話してみますね。」

と言った。

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数日後、3人でご飯に行った。

その時に、切り出すのに苦労したが、

Q先輩の想い、
私もQ先輩の想いに共感したから、真剣に進学を考えていること、
2人にも協力してほしいと思っていること

を伝えた。

伝えたときは、2人から、

「何をすればいいの?」

と聞かれたが、答えられなかった。実際、私にもわからなかったからだ。

「具体的に何をしてほしいとかは聞いてないから分からないけれど...
    とりあえず、情報共有とかから始めるんじゃないかな...
    今度聞いてみるけど...」
「2人は就活もあるだろうから、難しいなら、それでいいから!」

私は、やはり厳しいかなと半分思いながら答えた。

だが、2人は、

「協力できることは、協力するよ!
   Q先輩とあなただけじゃ、もっと難しいだろうし。」

と言ってくれた。


そのシンプルでまっすぐな言葉が、どれだけ嬉しかったことか。
この2人に話してよかった。不思議と視界がにじんだ。

一緒にご飯を食べた店の印象は非常に悪かったが、その記憶を書き換えるくらいに嬉しかった。
その時も研究室のあれやこれやを話して、時間の経過を忘れていた。

その日は、充足感に溺れながら、帰路についた。


交錯した3本の糸に、不器用な結び目ができた。

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