【tomato】音読をどうやって習慣化させるか!?【pomodoro】
仕事柄、生徒から学習法について相談を受けることも多いのですが、先日解いていた英語長文問題の中に「ポモドーロ・テクニック」という時間管理術が紹介されていて興味を惹かれました。
私は初耳だったのですが、どうやらその筋ではかなり知られているものらしく、検索してみるとnote内でも、実践されている方がおられますね!ただ複数の生徒にきいてみたところ、この勉強法の存在を知っている子は1人もいませんでした。
pomodoroというのはイタリア語でトマトのこと。パスタソースの名称に使われたりもしているようですね。このメソッドを1980年代後半に考案したFrancesco Cirilloがトマト型のキッチンタイマーを使って時間を測っていたことに由来します。
典型的な学習の流れとしては、
①達成しようとするタスクを選ぶ。
②キッチンタイマーで25分に設定する。この作業単位を1ポモドーロと呼ぶ。
③タイマーが鳴るまでタスクに集中する。
④少し休憩する。(5-10分程度)
⑤ここまでのステップを4回繰り返したら、少し長めに休憩する。(20分-30分)
⑥タスクが終わるまでこのプロセスを繰り返す。
といったもの。
ただこの方法には向き不向きがあると思われます。
例えば、大学入試・英検・TOEICの実戦演習といった1ポモドーロ(25分)よりもっと長めの集中時間を要するタスクには明らかに不向きですよね。テスト中にちょっと5分休憩、というわけにはいかないですから。
またそもそも大好きなことに没頭しているときの「フロー状態」なら、タイマーで機械的に細切れ時間管理をすることはかえってマイナスの影響があるかもしれません。例えば、高度の没入状態を要求するであろうプロ棋士のような人の勉強法に活用できるとは思えません。
ではどういったタスクに向いているでしょうか?
つい先のばししてしまいがちだけど、やらなければならないことで、しかも集中力を要するようなもの?
受験生向けならば、単語学習とか音読なんかにどうかしら?
単語学習はそれでも意外とどの生徒も濃淡こそあれやってくれはするものですが、音読はなかなかやりたがらないですね〜。授業時間以外はほんとにやらない。ゼロ。久遠のゼロ。これは多くの英語講師が動機付けに苦労するところではないでしょうか?
音読についてはちょうど先日の武田塾さんのYouTubeでも取り上げられていましたが、その内容のまとめとして、
といったことがあげられていましたが、もりてつ先生の言うこの30分1セットはまさにポモドーロ的な方法ですね!
思えば私もポモドーロ・テクニックと意識はしていなかったのですが、毎日通勤の駅までの徒歩往復30分は必ず『英語のハノン』シリーズのトレーニングに当てていて、こういう時間固定の枠組みがかっちりある方が継続の効果があがりやすいのかもしれません。
実のところ、音読のやり方にはいろいろ流派があって、シャドーイング、オーバーラッピング、リピーティングなどなどあるのですが、そういった選択はやりながら自分に合うようアレンジしていくもの。大事なことは「音声」を軸にした学習を習慣化してとにかくゼロをイチにすることで、このハードルが学生には高いんですよね。。その乗り越えの導入にポモドーロ・テクニックは使えるかもしれません。形から入るのが好きな人は、かわいいお気に入りのキッチンタイマーを用意してみたり、スマホのポモドーロアプリを入れてみたりすることも効果あるかも!?