The Cicada (What does the cicada say?) ━蝉は英語で何と鳴く?『CNN EE 9月号』より
noteタイトルは「きつねダンス」の元曲から拝借しているわけですが、この曲の歌詞には言葉好きならいろいろ考察したくなるネタが入ってますよね。犬はwoof、猫はmeow、鳥はtweet、ネズミはsqueekという風に擬声語があるのに、キツネにはない!というところから独自のおもしろオノマトペを作っていくという構成。ただし、日本語にはそもそもコンコンといういうキツネの鳴き声の擬声語がある!のでその辺の両言語の違いも感じさせられます。
以上を踏まえて本題に入りますが、今が盛りの蝉の鳴き声についても、日本語はミーンミンミンとかツクツクホーシとかジージーなどなど豊富な擬声語があるけれど、英語にはない!なぜなら蝉の鳴き声を雑音として処理しているからだ、などと説明されているのを聞いたことがあるかもしれません。角田忠信先生の学説ですね(現在は異論もかなりあるようですが)。
ところが先日、いつものように今月号の『CNN ENGLISH EXPRESS』を聴いていると、
「Nature's Double Whammy 13✖︎17年ぶりの驚異的瞬間 アメリカで2種類の「素数ゼミ」が大発生」というまさに蝉の記事があり、その中で、CNNの記者がAbbyちゃんという蝉好きの子どもに"How come you're excited, Abby?"(どうしてワクワクしてるの、アビー?)と聞く場面があります。
おお、'ee-er, ee-er'!
蝉の鳴き声あるやんけ!
これは子どもらしい音真似からきた独自のオノマトペかもしれませんが、日本語音象徴の感覚ともまた違って面白いですね。言い方も可愛いらしいので、是非本誌の音源も聴いてみてください!