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「チャッカリ」を英語で言うと? ━━映画『野生の島のロズ』より
先日(2025.2.7.)から日本公開も始まったドリームワークスの新作『野生の島のロズ』(英題"The Wild Robot")。
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私も楽しみにしていたので、公開初日からさっそく観てきて、感想はFilmarksに投稿してあります。
そちらでも少し触れたのですが、本作は子どもも多く観るアニメ作品だからか、キャラクター名もよくあるオリジナル英語発音のカタカナ表記ではなく、意味を踏まえて和名に変えてあることが多いんですね。
例えば、渡り鳥の長老Longneckは「クビナガ」、オポッサムのPinktailは「ピンクシッポ」といった具合です。
その中でキツネ🦊のキャラクターが出てくるのですが、和名は「チャッカリ」。
日本語の「ちゃっかり」って面白い言葉ですよね。基本的な意味は「自分の利益になるように抜け目なく行動するさま」。語源ははっきりとはしていないようですが、基本ネガティブな意味ながら、どこか言葉の響きにオノマトペのようなユーモラスな感じもあります。
和英辞典で対応する英語を調べてみると、
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calculating, clever, shrewdなどといった言葉が挙げられています。
ところが、実際のオリジナルのキャラクター名はFinkなんですね!キツネ(Fox)と頭韻を踏む狙いもありそう?
finkは私の知らない語だったのですが、「たれ込み屋、汚いまねをするいやな奴」といった意味とのこと。
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なので日本語の「ちゃっかり」と直接的に対応するわけではなく、キャラクターや行動から一種の意訳のようにつけられていたわけです。
実際、映画を観て、キツネゆえの抜け目のなさもあるし、それでもどこか可愛いげのあるところなど「チャッカリ」という和名と合っているように思えました。「フィンク」とそのままいくより暖かみのある感じ?
(以下初稿では原作について間違った情報を書いてあったので訂正しています。コメントでのご指摘ありがとうございました!)
ちなみに雁の「キラリ」は英名だとBrightbill。brightbillという一般的な英単語はないですが、billに鳥のクチバシの意味があるので、「輝くクチバシ」→「キラリ」というオノマトペになったのでしょうか?