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You've been dead for 15 years!? ━━映画『コープス・ブライド』から学ぶ現在完了のニュアンス

「現在完了」に関する学校英文法の有名な書き換え問題にこういうのがありますよね。

My uncle died three years ago.
(私のおじは3年前に亡くなった。)

≒ It has been[It is] three years since my uncle died.

≒Three years have passed since my uncle died.

My uncle has been dead for three years.

これらのうち特に最後の用法はノンネイティブとしてはかなり違和感のある表現です。3年間ずっと死んでいる!? いや蘇るの前提なんかーいと。

これについてはサタスプでお馴染みの関正生先生が「文化の違い」、特に「宗教、死生観の違い」が言葉にも反映していると説明されています。

きちんと文法を学ぶことは文化を学ぶことであり、思考様式の違いが実感できるとっても大きなチャンスでもあるんです。

ところで先日のハロウィンの頃、Netflixで久しぶりにティム・バートン監督の『コープス・ブライド』"Tim Burton's Corpse Bride"(2005)を観ていたのですが、その中で死者達が地上に沸き出てくるシーンがありまして、ガートルードという老婆が火かき棒を持って目の前のゾンビをめったうちにしていたところ、それが実は元夫のアルフレッドだと気付くシーンがあります。下の動画だと1番最後の辺りです。

You've been dead for 15 years!?

うーん、まさにこの表現がぴったりくる状況ですね!確かに15年間ずっと死んでましたから。。

ちなみに、この後の夫アルフレッドの台詞も気が利いていて、

Frankly, my dear, I don't give a damn.

「はっきり言って、ねぇ君、俺の知ったことじゃないね」という『風と共に去りぬ』の名シーンを、原作とはまったく逆のニュアンスで引用しています。15年死んでたけど、それがなんだって言うんだと。それに例の主題曲を添えて。

このアルフレッドとガートルードのほっこりシーンと共に、have been deadという現在完了の英文法、さらにはI don't give a damn.というフレーズも学べて、とっても良いなと思いここで紹介しました!授業の小ネタにも使えそうですし。

そう言えば、つい最近You've been dead for 4 years!?と言いたくもなる出来事があったような気もしますが、ここでもI don't give a damn.は使えそうです。人生もキャパも有限なので、たいていのことはI don't give a damn!の精神でいたいと思っております。

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