28.オズボーンのチェックリスト
28.オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストは、ビジネスフレームワークの一つで、アイデアを生み出すために9つの視点から問題や課題にアプローチする方法です
これは、アメリカの実業家でブレインストーミングを編み出したことで有名なアレックス・Ｆ・オズボーンが考案しました。
以下がオズボーンのチェックリストの9つの視点です
①転用 (Substitute)
既存のアイデアや要素を別のものに置き換えてみる。例えば、味は一流だけれど表面に傷がある野菜や果物を、ワケあり品として販売する発想などが好例です。
②応用 (Combine)
異なる分野や文化からアイデアを取り入れて組み合わせてみる。スマートフォンやタブレットのように、「小さくしては？」「大きくしては？」「色を変えたら？」「カメラと組み合わせたら？」などのすべての視点を試しています。
③変更 (Adapt)
既存のアイデアを改良したり、別の分野に応用したりする。例えば、日常のありとあらゆる製品をIoT化する大きなものづくりの潮流を見過ごさないようにします。
④拡大 (Enlarge)
アイデアを大きくしてみる。スマートフォンやタブレットのように、画面を大きくしたり、機能を増やしたりするアプローチです。
⑤縮小 (Reduce)
アイデアを小さくしてみる。例えば、小型の家電製品や携帯用アクセサリーなどが該当します。
⑥代用 (Put to other uses)
既存のものを別の目的に使用する。これは、既存の商品や技術を新しい視点で再評価することを意味します。
⑦置換 (Eliminate)
既存のアイデアから要素を取り除いてみる。これにより、新しい視点で問題を解決できる可能性があります。
⑧逆転 (Reverse, Rearrange)
既存のアイデアを逆転させてみる。業界の常識や慣習から外れたアイデアも出てくることでしょう。
⑨結合 (Combine)
既存のアイデアを組み合わせてみる。他の視点と組み合わせて新しいアイデアを生み出すことができます。
さらに、アイデアを絞り出すために「SCAMPER」という7つの発想リストもあります
①換える (Substitute)
②結びつける (Combine)
③適応させる (Adapt)
④修正する (Modify)
⑤他の目的に使用する (Put to other uses)
⑥除く (Eliminate)
⑦並べ替える (Reverse, Rearrange)
これらのフレームワークを活用して、新たな視点を得てアイデアを生み出すことができます。
オズボーンのチェックリストを使った事例を以下に示します。
①転用 (Substitute)
あるアイテムやプロセスを別のもので置き換えることで問題を解決する方法です。例えば、プラスチックのストローを金属のストローに置き換えることで環境への影響を減らすことができます。
②応用 (Combine)
異なるアイデアや要素を組み合わせて新しい解決策を見つける方法です。例えば、スマートフォンのカメラとGPSを組み合わせて、位置情報を付加した写真を撮影するアプリを開発することができます。
③変更 (Adapt)
既存のアイデアやプロセスを変更して新しい用途に適用する方法です。例えば、自動車のエンジン技術を電気自動車に適用することで、環境に優しい交通手段を提供できます。
④拡大 (Enlarge)
既存のアイデアやプロセスを拡大して新しい規模で適用する方法です。例えば、小規模な農業プロジェクトを大規模な農場に拡大することで、食料供給を増やすことができます。
⑤縮小 (Reduce)
既存のアイデアやプロセスを縮小して効率を高める方法です。例えば、不要なステップを省略してプロジェクトの実行時間を短縮することができます。
⑥代用 (Put to other uses)
あるアイテムやプロセスを別の目的で活用する方法です。例えば、廃棄物を再利用して新しい製品を作成することができます。
⑦置換 (Eliminate)
不要なアイテムやステップを取り除くことで問題を解決する方法です。例えば、紙の領収書を電子メールで送信することで紙の使用を減らすことができます。
⑧逆転 (Reverse, Rearrange)
既存のプロセスや手順を逆転させて新しい視点から問題を解決する方法です。例えば、商品の配送ルートを逆転させて効率を向上させることができます。
⑨結合 (Combine)
異なるアイデアや要素を結合して新しいアプローチを作成する方法です。例えば、音楽と視覚的な要素を結合して新しいエンターテインメント体験を提供することができます。
これらの視点を活用して、さまざまな問題に対する創造的な解決策を見つけてみてください！
自分への問いかけ
•今までのアイデアにはどれくらい思考の余地があるか？
•テーマに関して歴史的背景をどれくらい理解できてるか？
•自分の思考はどんなパターンを当てはまるか？
•自分じゃ考えないパターンなら何が考えられるか？
☑︎テーマに対して新しい視点は得ている
☑︎テーマへの理解度が深まっている
☑︎複数の方向性でアイデアを発展させている
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