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【内省備忘録】耳の不調と好きなことの関係性

子どもの頃に中耳炎になった影響で、耳管開放症という症状が続いている。

耳管開放症とは、耳管という耳の中の圧力を調整する管が開きっぱなしになってしまう難治性の症状のことだ。

痛みはなく、聴力の低下もないが、自分の声が大きく聞こえたり、私の場合は自分の話し声で「ザーーザーー」と大きな雑音が耳の中で響き渡って、とても不快な状態になる。


症状は気になる時と気にならない時がある。
鼻風邪を引いたあとなんかは小さな声での会話も苦痛なほど、耳の中の雑音がひどかった。

他にも、イライラしていたりプレッシャーを感じていたりすると症状が出てくることがある。
症状が出てくる要因は様々あるが、ストレスで自律神経が乱れると耳管の開閉に影響が出るらしい。


先日もこの不調が始まり、不快な日々を過ごしていた。

そんなとき、昔習っていたピアノの先生から小さな発表会参加のお声がけをいただき、ピアノ演奏に加えて歌も歌わせていただくことになったので、練習しないといけない。

耳の雑音がとても不快なのだが、歌の練習自体は楽しく、就寝の直前まで練習をして、満たされた気分で眠りにつくことができた。

すると翌日、症状が少し改善していた。


私は仕事も家もストレスはあまりない。
だからストレスというのは自分にはあまり当てはまらないと感じるが、色々と悩みについて考えつづけて気持ちが沈んでいたのは確かだ。

好きなことをしてストレスから少し距離を置く時間を作る、ということの重要性を改めて感じている。

症状が改善したあの日から今もまだ練習を続けていて、症状は比較的落ち着いている。


耳管開放症は手術もできるらしいが、根本的な治療はないらしい。
つまり、この先もずっと付き合っていく可能性が高いということ。

痛みも聴力の低下も引き起こさない、でも根本的な治療もないとなればもう受け入れるほかない。


普段から私は物事を深刻にとらえすぎてさらに事態を悪化させ、余計に大きなストレスになってしまうときがある。
耳の不調が始まるのはきっとそのサインなんだろう。

次に症状が出たときは、直面している問題がそれほどのストレスを抱える価値があるものなのかを再評価して、考えすぎであれば楽しいことに注力していく。


耳の不調でストレスを感知して、楽しいことをしてストレスと不調を抑える。

結局はバランスがとれるようになっている。

皮肉だが、その不思議な相互作用を面白いと思えるくらい、ゆるく生きていこう。

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