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生まれる言葉 ~川柳を使う~ NO.7

 こんなにも澄んでいたのか〇〇〇〇〇

 
 川柳は17音字で人間や社会を詠う短詩文芸です。
〇5文字、下記をお読みいただく前に是非皆さんも
考えてみて下さいね。ちょっとしたお遊びです☆
私はこんな言葉を選びました。



 こんなにも澄んでいたのか除夜の鐘

 
 数年前、私は家事や子育てに追われ立ち止まることもなく、
ただただ過ぎ去る日々を過ごしていました。
手も足も、目も耳も鼻も口も
たくさん動かしているはずなのに、
丁寧に使ってあげられてはいない状態。
慌ただしい時って、音が聞こえていても
心には届いていないんですね。
そんな中、何故だかこの年の大晦日は
除夜の鐘が心に届いたのです。
耳を澄ましたから届いたのではないのです。
自分の心が澄んでいたから届いたのだ、
と思いたい。
本当は、こんなにも澄んでいたのか私の心って!
と言いたかったのですが、
そんなことをストレートに詠うのは恥ずかしいので、
除夜の鐘という澄み切った言葉に想いを託しました。

☆☆☆ お読みくださり、ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。☆☆☆


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