見出し画像

音楽80s自分史 062「PRINCE / 1999」

今回から、1982年の洋楽の話を始めます。

この年、僕にとって1番の洋楽のトピックは、プリンスの『1999』でした。

TVKの「ファンキートマト」?「ミュージックトマト」?、どちらか、定かではありませんが、ミュージックビデオではじめてみた時は「何のお祭りが始まったのか!💦」と思うようなインパクトがありました。

これまで、ナルシストをアピールし、スーパースターのように振る舞う黒人ロッカーは見たことありませんでしたし、ニューウェーブ?ディスコ??、よくわからないダンスビート??はとても印象が強かったです。
引き連れてるバンド「ザ・レヴォリューション」もビジュアル的に、ものすごく存在感を感じました。

ネットで調べたところ、黒人アーティストによるミュージックビデオは、プリンスのこの曲とマイケル・ジャクソンの「何か」が最初期とのこと。
インパクトが強かった理由は、それも大きいのでしょう。

はじめて『1999』のミュージックビデオを見た日から、僕の中で、紫はプリンスの色になりました。

プリンス・ショックは僕だけではなかったようです。
あの…

オリコン史上初の初登場第1位獲得(4週連続1位)、男性シンガーソングライター 唯一の10代でのファーストアルバム、オリコン1位獲得(2011年10月現在)、デビュー1年目(9ヶ月)・10代ソロ歌手では史上初の日本武道館公演

Wikipediaより要約

を成し遂げた、原田真二さんをもプリンス化してしまったほどでした😳

◯ 原田真二&クライシス /伝説キッス、見つめてCarry On(1986)

『てぃーんずぶるーす』で衝撃的なデビューを飾った「貴公子」原田真二さんのこの挙動も、僕にはインパクトがありすぎでした😅
◯てぃーんずふるーす(1977)

さすがプリンス、戦慄の貴公子!!
「影響力凄すぎ!」と思いました。

本題に戻り…
『1999』はアルバムタイトル曲であり、先行リリースされました。

ライナーノーツ冒頭の、ホール&オーツ/ダリル・ホールのコメントが目を惹きます。

この春、ホール&オーツのダリル・ホールに、国際電話でインタヴューする機会を得たのだが、その中でもっとも興味深いホールの答えは、このプリンスに関するものだった。
「プリンスはすばらしいよ。彼みたいな才能にこそ、ニュー
・ウェイヴという形容を与えるべきだね。彼はすごく伝統的な
R&Bの体質を大切にしていると思うんだけど、ナチュラルに時代に反応してフュージョンしてるんだな。彼の音楽は十分にブラックで、十分にホワイトでもあるわけさ。アフリカに行ってネタを拾ってきたり、キーボードのダビングでお遊びしてるような連中とは根本的に違うんだよ」
ちょうど、ホール&オーツの「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」が全米No.1をがっちりと守っている時期で、その曲の“アル・グリーンやモータウン・サウンドに、ディーヴォを足したような感覚”を糸口に、伝統的なブラック・エッセンスと、コンテンポラリーな新しい感覚とを、どういう風に使い分けたり」混合したりしているのか・・・・・また、新しい波長を持つアーティストでは例えばどんな人を意識しているのか・・・・・・といった質問をした時に、ホールの口からいきなりプリンスの名が飛び出したというわけである。
ホールはもう少し保守伝統重視のアーティストであろうと予想していたし、事実、イギリスのエレクトロニック・ダンス・ビート派や、白人エスノ・ファンク派に対しては否定的だったのに、プリンスに関しては絶讃。
ニュー・ウェイヴ派に対しては先述のように“体質的であり、頭をひねってやってるフュージョンではない”と区別し、リック・ジェームスやファンカデリックなどのPーファンク派に対しては“若い。年代的にサウンド感覚が違う”と区別し、プリンスのいる位置を明確に評価していたのが印象的だった。

アルバム「1999」ライナーノーツより

アルバムからは、翌年の1983年には『Little Red Corvette』(←特に好き😍)『Delirious』『Let's Pretend We're Married』がシングルカットされ、みなたまらなくカッコよく感じ、レンタルレコードをダビングして聴きまくりました。

シングルにならなかった『D.M.S.R』や『Automatic』などなど、いまだにほとんど全部好き❤️

プリンスのアルバムは、「1999」の他に「Purple Rain」を持ってるのですが、僕はファーストインパクトで好き度が決まるようで、オンタイムで浴びれた「1999」が、いまだに変わることなく僕にとってのプリンス・ベスト・アルバムです。

いいなと思ったら応援しよう!