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音楽80s自分史 038「オールディーズ・リバイバル」
これまで何度か書いているのですが、1978年… 中2… 、映画「グローイングアップ」などでオールディーズブームが起こり、すたれていたオールディーズの良さが見直され(リバイバル)、その良さやテイストを取り入れた曲が現れたり、カバーが目立つようになっていったと、僕は感じてました。
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シャネルズや山下達郎さんはドゥワップ、シーナ&ザ・ロケッツやルースターズはロックの名曲を教えてくれました。
ジューシー・フルーツやミスター・スリム・カンパニー、ロッカーズはオールディーズの名曲を日本語訳で親しみやすく教えてくれました。
サザンオールスターズと横浜銀蝿からは、オールディーズのタイトルを教えてもらい、それをもとに遡る楽しさを与えてもらえました♬
このあと、徐々に知ることになるのですが、大瀧詠一さんの作品も、オールディーズの名曲のフレーズをさりげなく、散りばめていました。
洋楽… ポップスでも、オールディーズのカバーだったり、リズム・パターンを教えてくれたり、オールディーズを自分なりに解釈してあたらしい曲としてアピールしてくれることが目に… 耳についてきてました。
そんな流れから、ビーチボーイズやロイ・オービソンなど、停滞していた活動を再開し、シーンの表舞台に戻ってくる… なんてことが起きるのも80sの特徴だったと思います。
2回前の036で紹介した大瀧詠一さんは、70年代後半はたくさん曲は作れども売れず、困窮寸前の時、起死回生で放った、シングル『君は天然色』・アルバム「A LONG VACATION」が大ヒット、不朽の名作になった、と書きました。
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制作前、大瀧さんが「あたらしいアルバムを作りたい」「売れる作品にしたい」と、はっぴーえんど解散後しばらく距離を置いていた松本隆さんに相談したそうです。
その時、松本さんが「これ、どう?」と教えてくれたのが、J.D. Souther の『You're Only Lonely 』。
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◯You're Only Lonely(1979)
それに触発され、作り上げたのが、「A LONG VACATION」の名曲『雨のウェンズデー」だったというエピソードを過去のラジオをアーカイブした動画で知りました。
◯雨のウェンズデー(1981)
その『You're Only Lonely 』。
作ったJ.D. Southerは、イーグルスの曲作りなどに長年深く関わっていた方、とのこと。
この曲自体は、1960年のロイ・オービソンの『Only the Lonely』をモチーフに作り上げた、オールディーズ・リバイバルものだったそうです。
(ロイ・オービソンの『I'm Hurtin』がモチーフという説もあるようですが… )
◯Only the Lonely(1960)
ロイ・オービソン。
彼のことを知る最初のキッカケは、彼の曲をヴァン・ヘイレンがカバーしたことでした。
1982年のこと。
これについては、数回後に紹介することになります。
レッドツェッペリン解散後にロバート・プラント主導で「古き良きR&Bやロック、オールディーズをやりたい」と結成したThe Honeydrippers。
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1984年リリースの『Sea of Love』は、大御所復活もあり、当時とても注目されました。
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僕も、大好きでした😍
◯The Honeydrippers / Sea of Love(1984)
原曲は1959年リリース。
フィル・フィリップスという方の曲だったとのことです。
◯オリジナル(1959)
インターネットのおかげで、こういうことを僕でも調べられるようになり、当時を思い出すだけでなく、歴史を遡る楽しさをもらえました♬
このシリーズは今後、洋楽に切り替わるのですが、オールディーズリバイバルの話もちょこちょこ登場していくことになります。