音楽80s自分史 048「BI迎撃・夢の共演編」
1981年のMTVスタートがキッカケで
起きた、英国系アーチスト・バンドのミュージックビデオによるアメリカ音楽市場の侵略=(第二次)ブリティッシュ・インベイジョン(以下、BI2)。
これに対して、アメリカの音楽業界が、とった(と僕が感じた)対処「BI迎撃(アクション)」の、今回は二つ目。
異色大物(一発)タッグ「夢の共演戦略」です。
いくつかある中、僕が興味を感じた曲をリストアップします。
・ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー / エボニー&アイボリー(1982)
・ポール・マッカートニー & マイケル・ジャクソン / ザ・ガール・イズ・マイン(1982)
・ポール・マッカートニー & マイケル・ジャクソン / セイ・セイ・セイ(1983)
・フィリップ・ベイリー & フィル・コリンズ / イージー・ラヴァー(1984)
・ミック・ジャガー & ジャクソンズ/ ステイト・オブ・ショック(1984)
・ミック・ジャガー & デビッド・ボウイ / ダンシン・イン・ザ・ストリート(1985)
このラインナップを見ると、英米のアーチストのタッグ… ミック・ジャガーとデビッド・ボウイにいたっては2人ともイギリス人… ですね。
なので迎撃する側は、アメリカだけと言うわけではなく、それまでの音楽業界の既得権益側=トップアーチストで、侵略してきたミュージックビデオの主たちはイギリスの新進気鋭の若手と、僕は解釈しました。
僕が興味を持ったタッグですが、ポール・マッカートニーとミック・ジャガーの存在が興味を惹きます。
説明不要だと思いますが、彼らが所属していたグループはビートルズとローリング・ストーンズですよね?
この2組、BI1の中心的存在でした。
それがBI2の時点では既得権益側として迎え撃つために起用されてるというのが興味深いです。
あと、フィリップ・ベイリー & フィル・コリンズ以外は、モータウンがらみと言うのに気付きましたか?
スティーヴィー・ワンダーもマイケル・ジャクソンも、もちろんジャクソンズも、みなモータウン出身です。
ポール・マッカートニー… ビートルズは、BI1でアメリカに上陸した時、モータウンにとても感心し、リスペクトしていたのは有名な話です。
ミック・ジャガーとデビッド・ボウイ の2人はイギリス人で、どちらもモータウンではないですが、『ダンシン・イン・ザ・ストリート』は1964年にリリースされたモータウンのMartha and the Vandellasのカバーです。
「夢の共演」ではないのですが、フィル・コリンズが1982年にヒットさせた『You Can't Hurry Love(恋はあせらず)』は、1966年にリリースされたモータウンの花であるスプリームスのカバーでした。
60年代半ばにおきた第一次ブリティッシュ・インベイジョン(BI1)の前後・最中で、人気を保ち続け・チャートから締め出されることのなかった、アメリカ勢は4つしかなかったといわれていて、その一つがモータウンでした。(モータウンはレーベルで、そこにはいくつものバンドが所属していましたが… )
なぜこの時、第二次でもまた、モータウンに関心が集まってたのでしょうか?
謎です。
脱線しますが、「BI迎撃」という見方をするのは、僕がプロレス好きで、対立構造が大好きなためです😅
当然、英米音楽戦争ととらえますし、そうするとプロレス的にはクライマックス… 最終決戦がないといけません。
046「ブリティッシュ・インベージョン」の回で、"クリスマスの日の『Do They Know It's Christmas?』をゴールに定め、6日間でストーリーを作っていく予定です。"と書いたのですが、最終ゴールはもちろん最終決戦になります。
この後の話の流れは、たぶん、バレバレだと思いますが、お付き合いよろしくお願いします🙇
※追記
今回、『State Of Shock』のシングルレコードのジャケットを撮影して扉に使ったのですが、歌詞について知りませんでした💦
ショックを受けた「ユナイテッドステイツ」なら、「BI2迎撃」ネタにからめられると思い、ChatGPTに要約してもらいました。
すると…
… と教えてくれました。
これを強引にBI2にあえて寄せてみると、歌詞の中での翻弄されてる相手の存在を、押し寄せてきたイギリスの新進気鋭のアーチスト達になぞらえると面白いと思いな、と。
すると、
… と、アドバイスをもらいました。
これで1回分のエピソードにできそうですが、そうするとクリスマスの期限に間に合いそうもないので、追記の形にしました。