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音楽80s自分史 040「音壁」
038〜039に引き続き、オールディーズの良さを見直し、カバーしたり、新しいテイストを組み込んだり、という「オールディーズ・リバイバル」の話です。
そう言えば、ずっと「オールディーズ」と書いてますが、僕が学生時代だった80年代目線なので、このシリーズで書いている「オールディーズ」は、50s〜60sを指してます。
60〜70年前の音楽のことです💦
ご理解ください。
今回は「音壁」。
60年代のプロデューサー、フィル・スペクターの録音技術「Wall of Sound(ウォール・オブ・サウンド)」のことです。
ズバリ、「A LONG VACATION」『君は天然色』などに僕が感じた「キラキラ感」の正体です。
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僕は数年前までは知らなかったのですが💦、とても有名なので、知ってる人には「何を今更」でしょう。
解説されてる方は、あまたいらっしゃいますので、興味のある方は調べてみてください。
僕が「音壁」にたどり着いた経緯は、2つあります…
ひとつは、2020年、映画「メイキング・オブ・モータウン」を映画館で観てからの流れです。
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映画鑑賞後、モータウンの作品をもっとよく知りたくCDを購入します
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→大好きな『Be My Baby』もモータウンだと思い込んでいたのですが😅、ないことに驚愕し💦、調べました🔍
→フィル・スペクターがプロデュースした、「ウォール・オブ・サウンド」の代表曲の一つだということを知ります
→ロネッツ、スペクター作品を集めて、聴きまくる
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… という流れです。
もうひとつは、岡崎友紀さんの「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」を手元に残しておきたく、LPを手に入れてからの流れです。
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◯Yuki - ドゥー・ユー・リメンバー・ミー (岡崎友紀 、1980)
iPhoneでも聴きたくて、デジタル音源… CDを探した際にコンピレーション・アルバム「音壁JAPAN」を初めて知ります。
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→挿入曲17曲中、12曲はもともと好きな曲だったこと・それらが同じ「音壁」というカテゴリーにくくれることに驚く
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→同時に調べていた『Be My Baby』とも同じだったことに驚愕する…
… ということで、2つの流れが合流することになったのでした。
調べてわかったのが、ウォール・オブ・サウンドを導入した代表的な方を取り上げるとしたら、ポップスではブルース・スプリングスティーン、邦楽では大瀧詠一さん、という考えがあることを知りました。
もちろん、山下達郎さんや加藤和彦さん、ブライアン・ウィルソン、ジョン・レノン、ジェフ・リン、ロイ・ウッドなども含まれることも徐々にですが知っていくことになるのですが…
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◯ Bruce Springsteen / Born to Run(1975)
『Born to Run(明日なき暴走)』は1975年にリリースされ、ブルース・スプリングスティーンの大出世作です。
彼がこの曲で目指したのは「ボブ・ディランのような詩を書き、フィル・スペクターのようなサウンドを作り、ディアン・エディのようにギターを弾き、ロイ・オービソンのように歌おうと努力した」と言っていたそうです。
トライアングル?の音がキラキラ感あるな〜とずっと思ってましたが、「そういうことだったのか!」と感心しました😍
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◯佐野元春 / SOMEDAY(1981)
『SOMEDAY』は1981年にリリースされた佐野元春さんの出世作です。
このシリーズの006で取り上げた佐野さんは、TVK「ファイティング80's」の初回に登場し、最初のレギュラーになってましたが、最初の2枚のアルバムは商業的には恵まれてなかったようです。
そんな時に、大瀧詠一さんに声をかけられ、「ナイアガラ・トライアングル vol2」に参加しました。
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そこで大滝さんの録音方法(音壁)を知り、「これだ!」と自作に取り入れたのが『SOMEDAY』で、これが当たり、佐野さんの出世作になったのでした。
この曲も「音壁JAPAN」に収録されています。
これ以降、「音壁」関連を調べ、たくさん聞くことになり、このあと記事にしていく予定なのですが、一番好きなのがロネッツの『Be My Baby』なのは、変わりませんでした。
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『Be My Baby』は、「音壁」くくりだけでなく、「僕が接した音楽の中で一番好みの作品」というのが、長い間変わりがなく、僕史上最強の曲のようです
(ง •̀_•́)ง
◯The Ronettes / Be My Baby(1963)