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音楽80s自分史 049「BI迎撃・メタボ編」

1981年のMTVスタートがキッカケで
起きた、英国系アーチスト・バンドのミュージックビデオによるアメリカ音楽市場の侵略=(第二次)ブリティッシュ・インベイジョン(以下、BI2)。

これに対して、アメリカの音楽業界が、とった(と僕が感じた)対処「BI迎撃(アクション)」の最後、「メタボ戦略」です。

メタボと言っても、メタボリック・シンドローム=「中年ぶとり」ではなく、メタボリック=「新陳代謝」です。

70年代に成功していたアーチスト・バンドの多くは、イギリス勢の米国侵略(BI)に対して、ボーカルを筆頭にメンバーのソロ活動などにより、新陳代謝をはかった…
… というよりも、BIの刺激が、トップアーチスト達を揺り動かし、新陳代謝を促した。
と、僕の目には見えました😅

ヒューマン・リーグの『Don't You Want Me(愛の残り火)』がヒットした1981年(BIの口火が切られた時… と僕が考えてる時)、フリートウッド・マックのスティーヴィ・ニックス、ジェネシスのフィル・コリンズがソロアルバムをリリースし、ヒットさせました。
◯Stevie Nicks / Edge of Seventeen(1981)

◯Phil Collins / In The Air Tonight(1981)


翌年1982年には、コモドアーズのライオネル・リッチーやレイディオのレイ・パーカー・ジュニアもソロ活動をスタート。

EW&Fのフィリップ・ベイリーやストーンズのミック・ジャガーもソロ活動を行い、前回の「夢の共演編」の話にも関連していきました。

1984年のジャーニーの名曲『セパレート・ウェイズ』の翌年、スティーブ・ペリーはソロアルバムを製作。
シングルカットされた『Oh Sherrie』がヒット。

◯ Steve Perry / Oh Sherrie(1984)

まだ活発で精力的、太って鈍くなる前に、早くも新陳代謝を図ってました。(と、僕には見えました)

それが功を奏したのか、ペリーは「USA・フォー・アフリカ」のメンバーに抜擢され、大御所の中でも存在感をアピールしました。
『セパレート・ウェイズ』を含む「フロンティアーズ」の次のアルバムではプロデュースも担当と精力的に活動していました。
とはいえ、それが加速したためか、ジャーニーを脱退するにいたります。

ヴァン・ヘイレン売上最多(その時点の?)、1000万枚以上のセールスを記録した「1984」。

その直後にソロ・アルバムをリリースした、知的と評判の、陽キャラのヴォーカルのデイブ・リー・ロス。

バンドから解き放たれ、バカ陽気に(ファンの方、ごめんなさい)ビーチボーイズのカバーを歌い、そのままヴァン・ヘイレンを脱退(その後、復帰)。
◯ David Lee Roth / California Girls(1985 )

ヴァン・ヘイレンは失速すると思いきや、代わりにボーカルになったサミー・ヘイガーが見事にハマり、新陳代謝は大成功したと思います。

1995年の『キャント・ストップ・ラヴィン・ユー』はメチャメチャ好きになりました♬
◯Van Halen - Can't Stop Lovin' You(1995)


ライオネル・リッチーは1981年にソロアルバムを製作し、1982年にコモドアーズを脱退します。
シングルカットされた『エンドレス・ラブ』では、スプリームスのダイアナ・ロスを起用しています。
もちろん、スプリームスもコモドアーズもモータウンでした。
なぜ、この時期、モータウン勢がやたらと元気なのでしょう?
謎です💦

1983年にリリースした2ndアルバム『Can't Slow Down(オール・ナイト・ロング)』は世界累計2000万枚超えのセールスを記録。
マイケル・ジャクソンらとの共作で、GI迎撃のリーサル・ウエポン「We Are The World』を作曲し、自身も歌いました。

フレディ・マーキュリーは1984年にソロアルバムの製作をはじめ、1985年、「Mr.バッド・ガイ」をリリースし、『I Was Born To Love You』をシングルカットされました。
曲は化粧品のCM曲に選ばれ、80年代の「Queenもの」としては最も日本でウケたと思います。
フレディが亡くなった後、Queenの曲として再録音され、1996年にリリースされています。

この頃のことは、どこまであっているのか僕には分かりませんが、映画「ボヘミアン・ラプソディ」で、ボルテージMAXのクライマックスに向けた、大事なネガティブ・イベントとして描かれています。

その羅エピソードを振り切った時に流れた曲はデビッド・ボウイとの「夢の共演」の曲でした。

後日、「音楽映画自分史」で書きたいと思ってるのですが、この映画、「応援上映」を含め、ライブ感覚で、何度も何度も映画館に行きました♬
フレディもQueenも知らない僕の娘達を試しに一度連れて行ったところ、興奮し感激していたので、普遍的な作品になっていたと思えました。

◯Freddie Mercury / I Was Born To Love You(1985)

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