【後編】終身刑(1495字) │ 特撮ショート
ヨタヨタと部屋を彷徨い、沈むようにソファーにもたれかかる。すると、音がして肘置きの先に一本の線が入ったかと思うと、そこが割れ、下から丸いボタンが生えてきた。深く考えずに押すと、チンという音と共に、何やらいい匂いがしてきた。左を向くと、食器棚が据えれられた壁に取り出し口と書かれた小さい小窓があり、その前に立つとありとあらゆる食事がコンベヤーで運ばれてくるではないか。 誰かに監視されている気配もない。気づけば片っ端から口に運び、待ちくたびれているであろうベッドと戯れ、ぐうと眠り