『怨霊が棲む屋敷 呪われた旧家に嫁いだ花嫁』 第7話
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第1章 村祭りの夜のできごと7 訪問者と枯れた椿
夏祭りが終わり、それから数日がたった。
ここへ来た当初、世津子に屋敷のしきたりを覚えていくよう言われた雪子であったが、やっていることは使用人に混じり、屋敷内の掃除やお使い、食事の下ごしらえなど、雑務ばかりであった
とにかく、朝から晩まで働きづめで、嫁とは名ばかりの、給金のいらない使用人のようなものだ。
とはいえ、何もせず一日を過ごすよりは、身体を動かしている方が精神的には楽ではあったし、実家に