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高杉さん家のおべんとうドラマ化と複雑な気持ち

ある、深夜のCMで思わず「えっ」と声を出してしまった。

愛知県尾張の漫画家 柳原望さんの「高杉さん家のおべんとう」がドラマ化するというのだ。

私は柳原望さんの漫画が大好きで、中学・高校から単行本をずっと集めてきていた。

「一清&千沙姫シリーズ」では戦乱の中政略結婚の二人が中心に物語が始まるけれど、千沙姫の素直なところやみんなを守りたいがゆえに非常にならなきゃいけないところも持っている一清様とのやり取りがとても好きだった。
『我が儘に我がままに』という吹きだしは今でも心に残っているし、千沙姫が妊娠した時は本当に『どーやってつくったの???』と作中でも描かれているくらい不思議でしょうがなかった。
一清の兄をひたすら想っている女性や(名前忘れた)、盗賊上がりの青年など周りのキャラクターもとても面白く何度も読み返した。

「まるいち的風景」が柳原望さんにとって一番有名な作品かもしれないけど、私は「コントラクト・キラー」や「くだんからの伝言」も好きだったし、題名は覚えていないけど、関東大震災での若夫婦のパン屋を通しての人間関係の話や、一枚の絵からお父さんの気持ちを読み解く話も好きだった。

少し時間がたって柳原望さんが新しい漫画を描いていると知って買いだしたのが私が社会人になってから「高杉さん家のおべんとう」
舞台が名古屋というのも親しみがあるし、くるりちゃんが通う高校は私の母校なのでとても興奮した。
読むところ読むところすべてが知っている場所で、先日夏の旅行で三重県の夫婦岩と伊勢神宮行った時も「ここでハルがやらかしたんだよなぁ」と思ったり、改めて大学でもっと真剣に学べばよかったなぁと思うこともあった。

そしてその後の「かりん歩」もとても面白かった。
人の想いを読み取ろうと努力するおっとりなかりんちゃんとしっかり者の妹やその友達、これも部隊が名古屋なので覚王山にぜひ行きたいと思っている。

もちろん、私の娘も「高杉さん家のおべんとう」「かりん歩」は今の家に置いてあるので全巻読破してとても気に入っている。
おべんとうも再現しようと一緒に作ったこともあった。

だからか、一緒にドラマを見たけれど、娘の方が「マンションじゃない」「これがちがう」など色々文句も言っていたが、私はまずこの漫画を知ってくれたことが嬉しいし、少しでもほかの人が柳原望さんの漫画の魅力に気づいてくれたらいいなと思っている。

会いたい。


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