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【医学生向け】絶対に押さえたいマッチングのポイント(病院見学編)

マッチングで受験する病院を決定するにあたって、職場の環境を知るため、自身をアピールするために病院見学はとても重要です。
今回はその病院見学について絶対に知ってほしいことを、17病院に見学した私個人の経験に基づいてまとめたいと思います。
なお、伝えたいことを一言一句記載するととんでもない分量になってしまいますので、簡潔に記載することを意識しております。

履歴書・エントリーシートや試験当日と同様に、病院見学にも一切妥協することなく望み、医学生の皆様が納得できる結果をつかみ取ってほしいと願っております。


【準備⓪】キャリアプランを考える

今後の活動すべての軸になるためとても重要です。
具体的には初期研修を終えた後の働き方を軸に考えましょう。
自分はワークライフバランスについてどんな価値観を持っているのか、候補となる診療科は何か、教授・部長・開業医などの到達点がある中で最終的にどのように働いていていたいか。
このようなことを踏まえて、現時点での希望診療科および初期臨床研修病院に求める要素をじっくり考えましょう。


【準備①】研修病院の情報収集

情報収集はとても大切ですが時間がかかりますので早めに行いましょう。
まずはHOKUTO、レジナビといったサイトを使用し、次に各病院のホームページから研修プログラムの概要を理解しましょう。

受験するときのことを考えて、倍率が高い病院、そこまで高くない病院どちらの見学も検討しましょう。


【準備②】病院見学でのマナー等を学ぶ

「まとめてみた マッチングと国試対策 第2版」がおすすめです。
加えてマイナビRESIDENTなどのサイトで情報収集を軽く行うのが良いと思います。
ここは事前に軽く理解しておけば十分です。


【準備③】病院見学を申し込む

病院のホームページから研修医募集のページを探し、申し込みましょう。
ここで、一度しか見学できない病院や見学時期があらかじめ決まっている病院があることに注意しましょう。

見学する診療科は志望科であったり研修プログラムで重視されている診療科が良いです。
採用担当の部長がいる診療科に見学に行って変にぼろがでるより、採用試験当日に目的をもって病院見学をしていたことを伝えられる方が何倍も大切です。

メールの文面は調べたらすぐ見つかるようなテンプレートで構いませんが、失礼のないように意識してください。
返信が来た場合、気づいたタイミングで即座に返信しましょう。


【準備④】当日確認することリストを作成する(最重要)

病院見学は時間と回数が限られており、当日緊張しながら行うことになるため事前の準備が必須です。
レジナビや、病院の研修プログラムおよび募集要項を読んで知ることができる情報は本当に限られています。直接聞くことしかできない、とても重要な情報を聞き逃さないためにも必ず準備をしましょう。

私の経験を通して考えた、必ず聞く必要がある項目についてこの記事の最後にまとめたいと思います。

なお、白衣のポケットに入るサイズのメモ帳にペンでメモをしましょう。
携帯でメモをしたり、でかいノートやiPadを広げていると変な目立ち方をします。
私はA5サイズのバインダーにA4用紙で印刷した確認することリストを綴じて持っていきました。


【実践】病院見学をする

遠方へ見学する場合はキャリーケースやリュックはホテル・近くのコインロッカーに預け、必要最低限の手荷物で向かいましょう。
そして身だしなみに気を付けて遅刻をせず、目を見てあいさつをするなど最低限のマナーを意識しましょう。
第一印象や態度が悪いと、自身が与える印象は鏡写しとなり、先生方が親身になって対応してくれないこともあるので気を付けましょう。

先生方に研修の説明や施設の案内をしていただく過程で
「出身地や大学はどこか」「どうして見学しようと思ったのか」「何科志望なのか」「部活動は入っているか」「他にどこを見学したのか」など
よく聞かれる質問が飛んできますので、どの病院を見学していても第一志望であるつもりで、筋の通った内容の受け答えができるように準備しておきましょう。
ですが、まるで面接をされているかのようにガチガチに受け答える必要はなく、雑談でもあると多少気を抜いて良いと思います。

一通り見学し、先生方とコミュニケーションも十分に取れた時点で
「事前にお聞きしたいことをまとめてきたので、教えていただけますでしょうか」と声をかけ、どんどん質問をして確認リストを埋めていきましょう。

また、雑談が盛り上がって会話が弾み、楽しく見学を終えられたとしても、必要なことをしっかりと聞けないと本末転倒ですので、目的をもってお話を伺いましょう。

研修医が気を遣って昼過ぎに見学生を帰そうとすることがありますが、「ここで帰るとやる気がないと思われるかもしれない」と心配せず、帰宅しても問題ありません。
しかし聞き忘れたことがないか確認し、院長、副院長、診療科部長、研修担当者などに挨拶の機会があればお時間をいただき、お礼を伝えてから帰宅しましょう。


【見学後】

まずはお世話になった事務の方や先生方にお礼の連絡をしましょう。
見学後すぐにメールで送信し、ラインを交換した場合はラインで送信しましょう。
お礼状を当日中に投函しても良いと思いますが、個人的にはメール等で連絡さえすれば十分かと思います。

そして見学で集めた情報を面倒がらずに一覧できるようにまとめましょう。
この手間を加えるだけで、いくつも見学した病院のなかから改めてどこに行きたいか検討する作業がとても楽になります。


以上、拙筆ながら病院見学で気を付けることをお伝えさせていただきました。
病院見学は準備などに時間がかかりますがとても重要な作業だと思っておりますので、今後もより有益な情報をお伝えできるように加筆修正していきたいと思います。
都度読み返していただけますと幸いです。


◎病院見学で確認することリスト

この記事の要点となりますので最後に記載いたします。
情報の量としては、「マッチングがみえる」に記載されているものより具体的で濃い内容であることを保証いたします。
当たり前の内容も網羅するという意味で記載しておりますので冗長ではございますがご容赦ください。
若干事前に調査すべきことも記載しております。
また一部踏み込んだ内容となりますので有料記事とさせていただきますがご了承ください。

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