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自社の成り立ち(2)-医療分野への参入と自社事業へのシナジー


地域資源を活用し、医療分野への第一歩

金型事業を続ける中でさまざまな事業へ挑戦をしてきました。
その中で私たちは金型で培ってきた技術と経験を”参入障壁の高い”医療機器開発に活かせるのではないかと考えてきました。

しかし、医療分野の参入には厳しい基準や資格取得があり、技術力だけでは突破できない壁があることに直面しました。
この業界の特有の課題を目の当たりにし、「果たして自分たちにできるのか?」という問いにぶつかりました。

ただ、機会は思いもよらない形で訪れます。

東日本大震災以降、福島県では産業復興を掲げ
『再生エネルギー』『医療』『ロボット』『廃炉』と重点産業の育成に着手する計画が組まれ
当然弊社は『医療分野』への参入機会を頂き”地域資源を活用”する第一歩になりました。

課題が教えてくれたチャンス

そんな中で見えたのが「自社の強みを新しい形で活かす」というチャンスでした。
私たちの強みは、精密機構を実現する技術と柔軟な対応力、そして、分野や業界の垣根を越えて開発に着手してきた実績。そこで、自社DNAにある「課題解決を重視する精神」に立ち返り、医療機器メーカーのニーズに特化した技術とサービスの提供を目指すことに。

医療業界特有の課題は『手技、術部領域毎の縦割りの開発』と捉え、医療分野の品質基準や規制をリサーチし、そこに当社の技術をどのように組み合わせていけるかを模索しました。

3D CADでの設計(入社半年のスタッフ)2024.11月現在

挑戦の先に見えた未来

実績のない困難な課題に直面しても諦めず、問題を一つひとつクリアする姿勢は、創業者から代々受け継がれてきた自社のDNAそのもの。
特に、厳格な品質管理と柔軟な技術対応が求められる医療機器分野において、私たちの「お客様第一主義」と「不屈の精神」が大きな力になりました。

初期の開発品(脊椎領域の医療機器)

気づいた自社特有の強み

事業を進める中で弊社は他者には模倣が難しい『知的財産権』をものづくりに付加する提案ができる事に気づきました。
詳細は↓特許庁のnoteも是非見てみて下さい

是非♡をお願い致しますm(__)m

これからの展望

現在弊社では医療機器業界においても自社の存在価値を確立し、さらなるイノベーションを実現することを目指しています。
弊社のDNAに基づき、常に課題をチャンスに変え、お客様のニーズに応えるビジネスを創り続けたいと考えております。

本体(金型)事業へのシナジー

弊社では医療分野参入を図った結果、従来事業がとても進めやすくなりました。例えば。

非医療分野の新規顧客との商談の際、弊社では脳外科領域や心臓外科手術領域の製品も開発しております…ほぼ商談で実績は?とは云われなくなりました。
医療機器事業を始める前と後ではこの差は顕著にでて、本体事業へのシナジーを発揮できたと感じております。

本メディカル事業部について結果的にはこうなった今がありますが、そこに至るまでに携わって頂いた全ての方々と0から1を作り上げたスタッフ達、そして1を更に伸ばしてくれているスタッフに感謝をしております。

メディカル事業部での開発実績(一例)2024.11月現在

おわりに

実はこの記事は今の業務が落ち着いた、来年あたりに投稿しようかと思いましたが、昨日とある商談でnote見ました!(2)も待ってますね!
.……

改めて人は単純な動機で行動を起こすのだな。と自分自身で感じております

弊社、現在の事業に至るまであと2、3投稿をしたいと思います!
不定期にはなりますが、投稿しますので是非ご覧になって下さい

今回も長文おつきあい有難う御座いました。

佐藤伊知郎/2024.11.02

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