近江商人の「三方良し」を営業スキルに
「売り手良し、買い手良し、世間良し」
こんにちは!皆さんもこの言葉を一度は耳にしたことがあると思います。
これは近江の商人の人たちで受け継がれてきた意識、「三方良し」という言葉です。僕はこの言葉を知ったのは子供の頃でした。小学生に上がる前に亡くなったおじいちゃんに何度もこの言葉を教えれていたのでその当時は三方良しという言葉の響きだけ、大人になるにつれて言葉の意味を理解してとても大好きな言葉となりました。
ちょうど今日OJTを行った弊社の若手社員もこの三方良しの状態ではない営業をしていたので指導したところでした。この意識は営業するうえでとても重要なマインドだと思います。
それでは長くなりすぎない程度に解説していくのでぜひ最後までお付き合いください!
①実は三方良しは近江の商人は言っていない?!
え?!冒頭の話はなんだったの???って思いますよね(笑)
そうなんです。三方良しの語源について調べていくと参考資料が出てくるのですがこの「三方良し」という言葉は近江の商人全員がこの言葉を胸に刻み、口癖のように話していた意識ではないのです。
のちに近江の商人を研究している学者さんたちによって名付けられたという記事等が出てきます。ですが、まったく関係のないものから産み出された言葉ではなく近江の商人の方々が残した資料等にこの意識に通じるものが出てきた事が三方良しという言葉の由来と言われています。
②貴方が営業しているものは三方良しですか?
近年、企業もこの言葉を経営の理念に掲げているところも出てきているそうです。有名な企業でいうと伊藤忠商事、少し言葉のニュアンスは変わりますが三方良しをアレンジしたような理念を掲げているHondaなど大企業にも採用される理念だということです。
さて、改めて聞きますが貴方が営業しているものは三方良しでしょうか?
ドキッとした方いませんか?(笑)
そうです、昔の自分もドキッとしていました。自分はこの理念をマインドセット(心に刻んで意識して行動していく)する事で今日までたくさんの実績を上げることが出来ました。これよりこの三方良しという言葉を皆さんの営業の中にどう組み込んでいけるか解説していきます。
③三方良しを貴方の営業スキルへ
ここが今回お話ししたかった事の真髄となります。
まずは貴方が営業しているもの・サービスを書く項目に分けて分析していきます。
(1)売り手良し
この三方良しという言葉の一番先頭にくるのはこの売り手良しという言葉です。当たり前ですが企業は利益を出すことでその企業がつぶれることなく永続するための燃料を手に入れています。売り手良しはまず一番初めに、そして誰もが会社員でいる以上もうすでに持ち合わせている精神だと思います。
(2)買い手良し
この言葉が二番目に来ます。自分は今この記事を読んでいる貴方が物々交換することを前提としているのではなく、商品・サービス等の対価としてお金をいただいていることを想定して説明しています。
商品を売る事でお客様へのメリットを考えて・トークして販売している営業マンの方もたくさんいます。ですがここまでしか意識できていない営業マンが大半だと思っています。
(3)世間良し
さて、この言葉が一番難しいです。ですがここが一番大事なマインドだと思うのでここまでこの記事を読んだあなたはぜひ自分が頑張って、営業して、お客様に購入いただいて、世間に与える影響を一度考えてみてください。
それがお客様にとって魅力的だと感じたもの、わくわくしたものに人は興味を持ってお金を出すようになります。逆にここまで説明出来なくてもお客様の満足度が低いもの。また世間から受け入れられないものを販売していくことになってしまいます。
いますぐこの答えを出すことでなくまずは意識すること。それがとても大事です。
④今日、自分が指導した後輩の話
今日OJTを行った後輩もまさに三方良しという言葉からはとても遠い位置で営業していました。それはどんな感じかというと
お客様へ商品良さのみをPRして手ごたえのないリアクションを取られてそこから上手にトークを進めることが出来ず終了。
とういう地獄でした(笑)もちろん彼だけではなく自分自身も何度も同じような経験をしてきました。そこで自分は今日書いた記事のようなお話を後輩にしてあげました。とても真面目で人のいうことは即実践する子なんです。いままで意識してこなかった考えだということを教えてくれて三方良しに置き換えて一生懸命考えていました。
そうです。それが大事なんです。
営業にいきなりスーパー営業マンなれるスキルや話し方など存在しません。
彼はここから自分が思う三方良しを使って営業していくでしょう。いきなりすごい契約が取れるようになるとも思っていません。すこしずつ成長していくことが大切なんです。そしてそれが自分の武器となっていくのです。
ここまでこんな記事を読んでくれた貴方は絶対に大丈夫です。優秀な営業マンに必ずなれます!ですがその成長過程の中でかならず躓く場面もあると思います。そんな時に力になれる記事を書いていきますで楽しみにしていてください。
それではまた次回の記事でお会いしましょう、さようなら。
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