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身近な野菜と玄米で作る七草粥―春の七草がなくても代用できる野菜をご紹介!

今日の記事は2025年1月7日の七草粥の備忘録です。
一年の無病息災を祈り、春の七草を入れて炊く七草粥、
まずは「春の七草」のおさらいから。
 
せりなずな ごぎょうはこべら 
ほとけのざ すずなすずしろ 
 
「せり」は説明するまでもなくセリ科の野菜、
ぺんぺん草として知られる「なずな」はアブラナ科、
「はこべ」はナデシコ科、「ごぎょう」と「ほとけのざ」はキク科の野草、
  「すずな」は蕪、「すずしろ」は大根のことで、どちらもアブラナ科の野菜です。

春の七草のうち、八百屋さんで普通に売られているのは「すずな」(蕪)と「すずしろ」(大根)くらいでしょうか。私は無農薬の大根と蕪を皮ごと葉っぱごと使います。
 
「せり」も比較的入手しやすそうですが、私は同じセリ科の三つ葉を庭から採ってきて入れています。

せり、蕪、大根以外は入手しにくいので、同じ科の野菜で代用することにしています。
 
「なずな」すなわち「ぺんぺん草」は、庭を探せばどこかにありそうですが、同じアブラナ科の「すずな」(蕪)と「すずしろ」(大根)の葉、さらには小松菜も入れているので、それで良しとします。
 
「はこべ」は我が家の庭に自生しています。毎年春になると、白い可愛らしい花をたくさんつけてくれるのですが、昨年の備忘録に記したように、七草粥の頃はまだ、はこべの影も形もありません。
旧暦では「七草粥」の日はもう少し先にあたるようで、新暦の1月7日は、はこべが顔を出すには、まだ早いのかと思っていました。ところが今年、何気なくプランターの一つを覗くと、はこべが少しだけ顔を出していました。はこべは花が終わるとゴマ粒よりも小さな黒い種をつけます。とても軽い種なので、昨年、庭に生えていたはこべの種がプランターに着地して発芽したようです。
 
ちなみに「ハコベ」はナデシコ科だそうで、ほかにナデシコ科の野菜が思い当たらず、いつもハコベの代用を入れるのをあきらめてました。今年は幸いにも少しだけプランターに生えていたはこべを入れることができましたが、母がほうれん草を七草粥に入れていたことをふと思い出しました。ほうれん草はナデシコ目(ヒユ科)だそうですので、来年の七草粥の頃にはこべが生えていなければ、代用としてほうれん草を入れてみようと思います。
 
キク科の「ごぎょう」と「ほとけのざ」は春菊で代用することが多いのですが、今年は庭のよもぎも入れました。
さらによもぎ餅を入れて、ごぎょうとほとけのざの代用はOK、とりあえず七草揃いました!

七草粥にお餅を入れるのは少数派のようですが、母が七草粥に必ずお餅を入れていたので、私もそれに倣っています。

ちなみに、小正月(1月15日)に食べる小豆粥(十五日粥)にはお餅を入れる習わしがあり、このお餅には鏡開きしたものを入れることもあるようです。この小豆粥に入れるお餅は「粥柱」と呼ばれ、新春の季語にもなっているそうです。
私の母の場合、1月11日に鏡開きをしたお供え餅はお汁粉に入れていたので、七草粥にはお正月の切り餅の残りを入れていたのでしょう。
 
昨年の七草粥の日は仕事に出かける前に慌ただしく作ったので、生米からではなく、炊き上がった玄米雑穀ご飯にお餅を加えて、トロトロのお粥にしました。玄米ご飯だとトロみが付きにくいのですが、お餅を焼かずに小さく切って入れると、いい具合にトロトロの玄米粥になります。時間がない時におススメです!
 
今年は偶然にも在宅勤務の日だったので、生の玄米から土鍋でコトコトとお粥を煮ることができました。
うちの土鍋は玄米ご飯で2合炊きまでのタイプ。今回はお粥なので、1合分の玄米に2合分のお水を加えます。玄米ご飯とは違い、お粥の場合には浸水は不要。まずはお粥を作り、七草と細かく切り分けたよもぎ餅を投入、さらに水を加えて弱火にかけて、お餅がトロトロになったら完成です!1合の玄米でもお粥にするとかなり膨らむので、お茶碗3~4杯分は取れます。

味付けは天然塩のみ。野菜と玄米とよもぎ餅の美味しさが引き立ちます!

土鍋でコトコト煮た玄米の七草粥。
よもぎ餅が入ってトロトロ熱々!
火を止めてもブクブク泡立っています。


ということで、大根・蕪以外は入手しにくい野草が含まれていてハードルが高そうな七草粥ですが、残りは三つ葉・小松菜・春菊・ほうれん草で代用できます。時間がなければ生米からお粥を炊かなくてもヨシ。ご飯に水を加え、よもぎ餅を小さく切って焼かずに投入し、コトコト煮れば、トロトロのお粥になります。後は細かく刻んだ野菜を加えて煮るだけ。よもぎ餅のよもぎもカウントすれば、七草が入った立派な七草粥です!

今年一年の無病息災を祈りつつ、来年の七草粥にはプランターに「はこべ」が生えているか確認すること、生えていなければ代わりにほうれん草を入れること、そして来年までに庭にぺんぺん草が生えているか確認することを記して、2025年の「七草粥」の備忘録でした!

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昨年は七草粥を食べた後、すぐに胃腸すっきり効果を実感したので、身体にいい食材で色々な養生粥を作ってみました!↓

2024年の七草粥の備忘録はこちら↓

 
はこべを入れた七草粥の備忘録はこちら↓

 
七草粥を食べたら、すぐに胃腸すっきり効果を実感したので、昨年の冬は身体にいい食材で色々な養生粥を作ってみました!↓

 

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