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ストーリー作り|学びの記録

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小説の執筆に入る前に、ストーリー作りの勉強を始めました。 しばらくこのnoteで、学んだことをアウトプットしていこうと思います。 正直「早く執筆に取りかかりたい」と思っていたが、…
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2024年11月の記事一覧

ストーリー作り|学びの記録.05 主人公の内面的問題を深掘りする

読者の感情移入を得るためには、主人公の「内面的問題」を軸に物語を展開させると効果的です。そもそも、物語というのは、主人公が「自分が信じていたもの」に疑問を抱き、その信念とどう向き合っていくかの過程を描くことです。これは、単に外的な障害を乗り越えるだけでなく、内面で抱える問題や信念に立ち向かい、過去の出来事を再評価するという内面的な闘いを通じて成長していく姿です。 物語の進行において、プロットが主人公を追い詰め、逃げるか立ち向かうかを選択する状況を作り出します。そして、それま

ストーリー作り|学びの記録.06 読者の心を動かす具体性と物語性

概念的、抽象的、一般的な物事を扱う際、それを具体的なものにしなければなりません。それが、読者を引き込む鍵となります。人は視覚的なイメージに強く感情を動かされるため、物語が感動を与えるには、まずテーマを視覚化し、感覚的に「見える」形に落とし込むことが必要です。 視覚化するためには、個別のシーンや出来事に置き換えて具体的にすることで、読者は物語に込められたメッセージを感情的に体感できます。 今回は、物語の力であり、共感や想像を引き出す重要な技術である「視覚化」を学びました。

ストーリー作り|学びの記録.07 物語を動かす「対立」と「種明かし」

物語の本質は「変化」にあります。そして、その変化を生み出す源泉が「対立」です。 現実の世界では、私たちは対立を避けるように生きています。関係が壊れることを恐れ、争いを回避する選択をとるのが普通です。しかし、読者は物語において現実では体験できない「対立の真っただ中」を求めています。それは、感情的な犠牲や葛藤を疑似的に体験し、現実では味わえない緊張感を楽しむためです。 日常生活では避けがちな対立も、物語の中では大歓迎され、むしろその長引く緊張感が読者を引きつける重要な要素とな