▽R06-03-02 象頭、上野、文化の保存
▽白井智之『エレファントヘッド』を読んだ。
▽なんだこれは……。すごすぎる。
こんな物語がゼロから人間の頭で発想され、構成され、執筆されたということ自体が俄かには信じがたい。作者自身が夢で実体験した事実をもとに書かれた、と言われたって信じてしまいそうだ。
精巧につくられたミステリが人智を越えているように感じるのはしばしばあることだけど、この作品に関しては謎が成立する舞台設定そのものがかなり狂っている。特殊設定、という言葉でも生ぬるいくらいだ。具体的なことは何にも言え